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聖書の植物事典・図鑑 [書籍紹介・リスト]


聖書に出て来る植物の事典や図鑑の紹介。

1.何よりも

廣部千恵子『新聖書植物図鑑』.JPG

廣部千恵子(横山匡:写真)、『新聖書植物図鑑』、教文館、1999年、166頁、B5判、上製、4500円+税。

  • 写真はすべてカラー。
  • 聖書に出て来る植物を網羅。
  • 新共同訳聖書での訳語で見出し。
  • 和名、学名、ヘブライ語やギリシア語表記も明記。必要に応じて英語名も。
  • 20回に渡る現地調査をもとに解説。
  • 野の花、茨とあざみ、樹木、水辺の植物、畑の産物、香料と野草、砂漠の植物の7つに分類して配列。
  • それゆえ「事典」ではなく「図鑑」だが、日本語索引、外国語索引、聖句索引と、索引も充実。
  • 最低限、これだけでも、教会の図書室に入れておく。

※以前、清泉女子大学のサイト内に廣部千恵子のホームページがあって、聖書の植物その他の情報が豊富にあったのだが、大学を退官されたため、なくなってしまったのは残念。

2.副文献として

モルデンケ『聖書の植物事典』.JPG

H.&A.モルデンケ(奥本裕昭編訳)、『聖書の植物事典』、八坂書房、2014年、260頁、A5判、上製、2800円+税。

  • 原著は、Harold N. Moldenke & Alma L. Moldenke, "Plants of the Bible," 1952.
  • 原著が取り上げている230種の内、同定が確実なものなどを採用した全81項目だが、一つの項目の中で関連する植物も扱っている。
  • 各項目の説明文で、原著では研究者によって異なる見解も紹介されていたりするらしいが、翻訳では省略。
  • 巻頭に、編訳者による「聖書植物の研究」として、聖書の成り立ち、聖地の概要、聖書植物研究小史が置かれている(pp.25-36)。
  • 引用聖句は新改訳。
  • 索引は和名索引のみ。
  • 最初は、『聖書の植物』として植物と文化双書の一つとして1981年に出された(1991年に新装版)。今回、巻頭にカラー口絵(pp.9-24)を付し、項目に挙げている81種の写真を掲載、本文中の図版なども新しくされた。植物の科名も新分類体系に従って変更された。

3.読み物的なもの

中島路可『聖書の植物物語』.JPG

中島路可、『聖書の植物物語』、ミルトス、2000年、253頁、B6判、1600円+税。

  • 著者(なかしま・るか)は、天然物有機化学を専門とする理学博士。聖書に登場する植物を五十音順で紹介。「アーモンド」から始まる全54項目には「クリスマス・ツリー」、「ナルドの香油」「没薬」も含む。植物索引、聖書索引あり。

 

伊藤宏一『聖書の植物散歩』

伊藤宏一、『聖書の植物散歩』、キリスト新聞社、2017年、4+211頁、A5判、1200円+税。

  • いとう・ひろし。日本国内で探して自分で撮影したカラー写真がほぼすべてに添えられている(「ナルド」だけはイラスト)。それゆえ、プロの写真ではないが、どこの植物園で撮影したか文章中に記されている。
  • 言及される聖書箇所を丹念に挙げ、ギリシア神話や江戸時代の『本草綱目啓蒙』などでの記述を紹介している。
  • 47項目。

 

堀内昭、『聖書の植物よもやま話』、教文館、2019年、A5判、268+口絵6頁、1800円+税。

  • 聖書に出てくる 45種類の植物を、化学の視点から紹介(著者は化学を専門とする学者)。
  • 『聖書のかがく散歩』(聖公会出版、2012年)の中で取り上げた植物16種に、23種を追加。これらを「実と花の木の話」、「生活に欠かせない植物の話」、「スパイスとハーブ、香料の話」の3つに分けて、様々な話題と共に紹介。

4.西南学院大学

西南学院大学聖書植物園書籍・出版委員会編、『聖書植物園図鑑――聖書で出会った植物たちと、出会う。』、丸善プラネット、2017、14+119頁、1200円+税。

  • 西南学院大学に「聖書植物園」がある。これは、1999年11月に開学50周年記念事業として、9種類の植物で開園された。
  • この本は、西南学院大学聖書植物園に植えられている(キャンパス内のあちこちに植えられているらしい)100種の聖書関連の植物を、1ページに一つずつフルカラーで紹介している。写真もパレスチナの地でのものではなく、大学キャンパス内で撮られたもの。口語訳と新共同訳での訳語や同定の違いが考慮され、その植物が登場する聖句とその「聖句解説」がついているのがすばらしい。「入手と栽培方法」もある。
  • ここに挙げた本の中で最もハンディなサイズ(四六変型、ほぼB6判)。それは、この図鑑を携行してキャンパスを巡ってもらうため。
  • →出版社のページ
「我々が、梅の花に菅原道真を、桜に西行の姿を重ね合わせるように、彼の地の人々は、春先に花を咲かせるアーモンドから預言者エレミヤの人生に思いを馳せることでしょう。」

p.iii。

5.一昔前の文献

CIMG2443 (449x640).jpg

● 大槻虎男(善養寺康之、大槻虎男:写真)『聖書植物図鑑 カラー版』、教文館、1992年、26×22cm、126頁。

  • 以前、教文館から出ていたものだが、上の廣部千恵子のものに取って代わった。
  • 大槻虎男『聖書の植物』(教文館、1974年)の大幅な増補改訂版。カラー化と、ゾハリー『聖書の植物』(1982年)によって新たな知見が加わったことなどによる。
  • 第1篇は総説で、聖書植物研究の歴史やパレスチナの気候・土地・植生の状況など。第2篇で個々の植物。「もっともはっきりしている11種の植物」、「ユリとバラ」、「イバラ」と続く。
  • 巻末に、日本語索引、外国語索引、人名索引、聖句索引あり。

 

● ウイリアム・スミス編(藤本時男編訳)、『聖書植物大事典』、国書刊行会、2006年、526頁、A5判、9000円+税。

これは、1863年にイギリスで刊行されたSmith's Bible Dictionaryとして知られる"A Dictionary of the Bible"(3巻本、後に4巻本)から植物に関する項目を抜き出して翻訳したもの。原著は既にパブリックドメインになっている

(2017.5.31初投稿)

(2017.11.5改訂)

(2019.9.4, 14改訂)


並木浩一『「ヨブ記」論集成』 [書籍紹介・リスト]


並木浩一、『「ヨブ記」論集成』、教文館、2003年、373頁、3000円+税。

これに収録されている七つの論文・講演録についてのメモ。

「岩波訳」で「ヨブ記」を担当した並木浩一がその準備作業として発表した一連の論文をまとめた『「ヨブ記」論集成』は、現代の「ヨブ記」研究の最前線を示している。

山我哲雄「旧約聖書研究史・文献紹介」、『旧約聖書を学ぶ人のために』世界思想社、2012年、p.333。

序――ヨブ記の射程はわれわれに及ぶ

「ヨブ記は独立したイデーたちがぶつかり合い、対話し、対立し、葛藤の中に置かれ、影響を与え合う「多声的」世界として構築されている。」

p.13

19:26新共同訳「身をもって」(口語訳「肉を離れて」)は、応報思想に立つ友人たちへの批判として直前に語った22節口語訳「肉をもって」の相互テクストとして見るならば、「ヨブはここでは敢えて「肉」へのこだわりを破棄」して、「肉を離れて神を見るであろう」と言い切っているのである。(p.14)

1.ヨブ記における否定

原形は日本聖書学研究所編『聖書における否定の問題』(聖書学論集4)(山本書店、1967年)所収。加筆訂正して、並木浩一『古代イスラエルとその周辺』(新地書房、1979年)所収。これをさらに全面的に改稿したもの。

そういった経緯が「追記」として記されている。

題名を付け替えるとすれば、「ヨブ記における二つの思考軸」がよいかと思うとのこと(p.57)。

「本論文の着眼点の一つは、ヨブ記における救済史の重視である」(p.59)。

2.文学としてのヨブ記

並木浩一『旧約聖書における文化と人間』(聖書の研究シリーズ55)(教文館、1999年)所収。

<付論>として「24章―28章の読み方」。

『「ヨブ記」論集成』に収録に当たっての「追記」あり。

ヨブと登場人物(神を含む)との対話は、終始かみ合わない。ヨブ記はドラマではない。むしろ、異なる思想を対位法的に展開する思想劇である(p.66)。

ヨブ記のメタファーとメトニミーについて。

「ヨブの言葉は一つ一つが思想行為であり、彼の決意表明であった。」

p.92

「人は物語なしでは生きられない。」

p.95

「ヨブ記は人間の自由のための書物である。」

p.96

28章について、

「学説史的には、私見はこの章(29節を除く)〔春原注:これは28節の間違いだろう〕に友人批判の機能を認めるヴェスターマンの考え方の変形である。わたしは相互テクスト的にこの章が自己批判の役割をも持つと考える。」

p.110

3.神義論とヨブ記

関根清三、鈴木佳秀、並木浩一、『旧約聖書と現代』(教文館、2000年)所収。

神義論とは何か(ライプニッツ、カント、古代オリエント、ギリシア世界、古代教会、宗教改革者、バルト)、関根正雄の神義論、神義論としてのヨブ記。

『「ヨブ記」論集成』に収録に当たっての「追記」あり。

4.ヨブ記における相互テクスト性――二章4節および四二章6節の理解を目指して

大野惠正、大島力、大住雄一、小友聡編、『果てしなき探求 旧約聖書の深みへ 左近淑記念論文集』(教文館、2002年)所収。

枠物語と詩文部分の関係、ジュリア・クリステヴァの相互テクスト性、2:4前半のサタンの「皮には皮を」、42:6の訳し方。

「追記」はない。

5.神から叱責されて賞賛されたヨブの正しさについて

小友聡他編、『テレビンの木陰で 旧約聖書の研究と実践 大串元亮教授記念献呈論文集』(教文館、2002年)所収。

ヨブは正しく語ったのか、新共同訳「正しく」の原文「ネコーナー」について、38:2「経綸」(エーツァー)と40:8「わが権利」(ミシュパーティー)、神のミシュパートと人のミシュパート。

「追記」はない。

「第五論文では、神は人間の生活空間には属していない異次元の世界に生きる野生動物の自由を語ることで、人間の解放についての使信を送っているとの理解がなされている。ヨブ記におけるユーモアの働きが重視されなければならない。ユーモアは異質な次元の事柄を包摂し、それぞれを生かす自由な空間を提供する高度な精神の働きである。ヨブ記にはこの精神が全面的に浸透している。」

p.59

6.ヨブ記とユダヤ民族の精神

日本聖書学研究所編『聖書学論集』35、2003年所収を大幅に改訂増補。

20世紀におけるユダヤ民族の象徴としてのヨブ、『ヨブの遺訓』でのヨブ記、ラビ伝承、サラディアのヨブ論、マイモニデスのヨブ論、トマス・アクィナスのヨブ論、盛期中世のヨブ論の特色として、摂理への注目、ヨブの異邦人性の消滅、エリフの価値の上昇の三つを指摘。

「追記」はない。

「今日のヨブ記理解に意味を持つ神学的姿勢は二つの聖書〔旧約と新約〕の内容的な直結を排して、ヨブ記特有の神理解を尊重し、その上で神に差し向かう人間の姿勢において新約聖書的な神理解のあり方を準備するものを見出すような間接的な結び付け方である。・・・カール・バルトが『教会教義学』の「和解論」第三部において展開したヨブ論は、神の自由なる恵みと行動に対する「真の証人」としての側面からヨブの苦悩・発言・神への信頼を見直したものであり、貴重な神学的貢献である。

p.240-241

7.マルガレーテ・ズースマンとヨブ記

書き下ろし。

ドイツのユダヤ人女性思想家・批評家・詩人、マルガレーテ・ズースマンの紹介とヨブ記論。

ヨブ記に関する他の記事:


古屋安雄著作リスト [書籍紹介・リスト]


古屋安雄(1926.9.13-2018.4.16)の著作、訳書、編集・監修書等のリスト。

国立国会図書館検索、倉松功他編『知と信と大学――古屋安雄・古稀記念論文集』(ヨルダン社、1996年)巻末の著作一覧、春原の蔵書などによる独自調査。
古屋安雄『宗教の神学』『日本の神学』.JPG

古屋安雄の主著としては、私は、『宗教の神学』と、大木英夫との共著だが『日本の神学』あたりだと思う。

晩年の一連の日本伝道に関する提言に関する著書は、ほとんどがいろいろなところでの講演録を集めたもので、「20年周期説」はいたるところに出てくる。

著書(共著含む)

  1. 『キリスト教国アメリカ――その現実と問題』、新教出版社、1967。
  2. 『キリスト教の現代的展開 古屋安雄論文集』(今日のキリスト教双書1)、新教出版社、1969。
  3. 『プロテスタント病と現代――混迷からの脱出をめざして』、ヨルダン社、1973。
  4. 森有正、加藤常昭と共著、『現代のアレオパゴス――鼎談 森有正とキリスト教』、日本基督教団出版局、1973。
  5. 『激動するアメリカ社会――リベラルか福音派か』、ヨルダン社、1978。
  6. 『現代キリスト教と将来』、新地書房、1984。
  7. 『宗教の神学――その形成と課題』、ヨルダン社、1985。(1986再版で人名索引が付いた)
  8. 『日本をキリストへ 一千万救霊の必要性と可能性』(伝道新書シリーズ第1篇)、日本キリスト伝道会、1987。(国立国会図書館にも東神大図書館にもない。)
  9. 大木英夫と共著、『日本の神学』、ヨルダン社、1989。
  10. 古屋安雄、土肥昭夫、佐藤敏夫、八木誠一、小田垣雅也、『日本神学史』、ヨルダン社、1992。(ドイツ語版が先に出た後の日本語版)この中の「序論」を執筆。
  11. 『大学の神学――明日の大学をめざして』、ヨルダン社、1993。
  12. 『日本伝道論』、教文館、1995。論文・講演録等11本と説教8本。「日本の教会」は『神学』53号(東京神学大学)に初出。
  13. 藤和明編著、並木浩一、古屋安雄著、『聖書を読むたのしみ』(ICU選書)、光村教育図書、1999。この中の「第2部 新約聖書の根本思想」を執筆。
  14. 『日本の将来とキリスト教』、聖学院大学出版会、2001。
  15. 『日本のキリスト教』、教文館、2003。(2004再版)
  16. 『キリスト教国アメリカ再訪』、新教出版社、2005。
  17. 『キリスト教と日本人――「異質なもの」との出会い』、教文館、2005。
  18. 『神の国とキリスト教』、教文館、2007。
  19. 阿部志郎、雨宮栄一、武田清子、森田進、古屋安雄、加山久夫、『賀川豊彦を知っていますか――人と信仰と思想』、教文館、2009。この中の「伝道者としての賀川豊彦」を執筆。
  20. 『なぜ日本にキリスト教は広まらないのか――近代日本とキリスト教』、教文館、2009。講演録や論文(書き下ろしもある)など11本。
  21. 『日本のキリスト教は本物か?――日本キリスト教史の諸問題』、教文館、2011。
  22. 『宣教師――招かれざる客か?』、教文館、2011。日本と宣教師の関わり全般に渡る27項目。一つひとつは短い。「これまで書いたものは、みなある雑誌に連載したものであるが、本書に書いたものはみな、「書き下ろし」である。」(あとがき、p.125)。
  23. 『キリスト教新時代へのきざし ――1パーセントの壁を超えて』、オリエンス宗教研究所、2013。
  24. 『私の歩んだキリスト教――一神学者の回想』、キリスト新聞社、2013。

訳書

  1. カール・バルト(ゴッドシー編)、『バルトとの対話』(新教新書115)、新教出版社、1965。
  2. ラインホールド・ニーバー、『教会と社会の間で――牧会ノート』、新教出版社、1971。
  3. J.マッコーリー、『現代倫理の争点――状況倫理を超えて』、ヨルダン社、1973。
  4. ティリッヒ「プロテスタント時代」(抄訳)、『現代キリスト教思想叢書8(ティリッヒ、ニーバー)』、白水社、1974。
  5. ティリッヒ(栗林輝夫と共訳)、『キリスト教と社会主義』(ティリッヒ著作集 第1巻)、白水社、1978。(1999新装復刊)
  6. ティリッヒ、『プロテスタント時代の終焉』(ティリッヒ著作集 第5巻)、白水社、1978。(1999新装復刊)
  7. P.レーマン(船本弘毅と共訳)、『キリスト教信仰と倫理』、ヨルダン社、1992。
  8. ヤン・ミリチ・ロッホマン(小林真知子と共訳)、『講解・使徒信条――キリスト教教理概説』、ヨルダン社、1996。
  9. アリスター・E.マクグラス編(古屋安雄監訳)、『キリスト教神学資料集』(上、下)、キリスト新聞社、2007。

編集、監修

  1. 古屋安雄編、『なぜキリスト教か――中川秀恭先生八十五歳記念論文集』、創文社、1993。 この中の古屋安雄「なぜキリスト教か――弁証と倫理の問い」は、後に『日本の将来とキリスト教』(聖学院大学出版会、2001)に収録。
  2. A.リチャードソン、J.ボウデン編(古屋安雄監修、佐柳文男訳)、『キリスト教神学事典』、教文館、1995。2005年に判型を小さくして新装版。
  3. ドナルド・K.マッキム(高柳俊一、熊澤義宣、古屋安雄監修)(神代真砂実、深井智朗訳)、『キリスト教神学用語辞典』、日本基督教団出版局、2002。
  4. 古屋安雄、倉松功、近藤勝彦、阿久戸光晴編、『歴史と神学――大木英夫教授喜寿記念献呈論文集』(上、下)、聖学院大学出版会、上:2005、下:2006。 この中に、古屋安雄「ラインホールド・ニーバー R.ニーバーとW.ラウシェンブッシュ」あり。

主な論文等収録単行本

  • 山本和編、『生けるキリスト』(今日の宣教叢書5)、創文社、1961。 この中に、古屋安雄「勝利者イエス」あり。
  • 斎藤真、嘉治元郎編、『アメリカ研究入門』、東京大学出版会、1969。この中の「宗教」の項を執筆。これの第2版、本間長世、有賀貞編(1980年)にも収録。なお、五十嵐武士、油井大三郎編の第3版(2003年)の「宗教」の項は森孝一が執筆している。
  • 佐藤敏夫、竹中正夫、佐伯洋一郎編、『講座現代世界と教会 1』、日本基督教団出版局、1970。 この中に、古屋安雄「アメリカにおける世俗化論」あり。
  • 佐藤敏夫、高尾利数編、『教義学講座 2 教義学の諸問題』、日本基督教団出版局、1972。 この中の古屋安雄「キリスト教の絶対性と諸宗教」は、『宗教の神学』の第4章になっている。
  • 中川秀恭編、『森有正記念論文集――経験の水位から』、新地書房、1980。 この中に、古屋安雄「『人間の生涯―アブラハムの信仰』について」あり。
  • 本間長世編、『アメリカ世界Ⅱ』(有斐閣新書 西洋史8)、有斐閣、1980。この中の「アメリカの宗教」の章を執筆。
  • 学校伝道研究会編、『教育の神学』、ヨルダン社、1987。 この中に、古屋安雄「今日のキリスト教学校における伝道の使命」あり。
  • 東京ミッション研究所編、『天皇制の検証――日本宣教における不可避の課題』(東京ミッション研究所選書シリーズ)、新教出版社、1991。この中に、古屋安雄「社会的、政治的な視点から見た天皇制」あり。
  • 日本基督教団出版局編、『アジア・キリスト教の歴史』、日本基督教団出版局、1991。この中の「フィリピン」の章を執筆。
  • 小川晃一、片山厚編、『宗教とアメリカ――アメリカニズムにおける宗教理念』(アメリカ研究札幌クールセミナー第10集)、木鐸社、1992。 この中に、古屋安雄「教会・教派・分派 : アメリカ宗教の三類型」あり。
  • 斎藤真、大西直樹編、『今、アメリカは』、南雲堂、1995。この中に、古屋安雄「アメリカの宗教は、今――ポスト・キリスト教国」あり。
  • 学校伝道研究会編、『キリスト教学校の再建――教育の神学 第二集』、聖学院大学出版会、1997。 この中に、古屋安雄「魅力あるキリスト教授業であるために」あり。
  • 倉松功、近藤勝彦編、『福音の神学と文化の神学――佐藤敏夫先生献呈論文集』、教文館、1997。 この中に、古屋安雄「キリスト教大学の現代世界における意義」あり。
  • 土戸清、近藤勝彦編、『宗教改革とその世界史的影響――倉松功先生献呈論文集』、教文館、1998。 この中に、古屋安雄「宗教改革の意外な影響」あり。
  • 四国学院キリスト教教育研究所編、『大学とキリスト教教育』(四国学院キリスト教研究所叢書)、新教出版社、2005。 この中に、古屋安雄「大学とキリスト教」あり。
  • 白百合女子大学言語・文学研究センター編(井上隆史責任編集)、『宗教と文学――神道・仏教・キリスト教』(アウリオン叢書7)、弘学社、2009。 この中に、古屋安雄「キリスト教と日本文学」あり。
  • 賀川豊彦記念松沢資料館編、『日本キリスト教史における賀川豊彦――その思想と実践』、新教出版社、2011。 この中に、古屋安雄「賀川豊彦の日本伝道論」あり。また、大木英夫との対談「賀川豊彦をめぐって」あり。
  • 上村敏文、笠谷和比古編、『日本の近代化とプロテスタンティズム』、教文館、2013。 この中に、古屋安雄「武士道とプロテスタンティズム」、「日本の近代化とプロテスタンティズム」あり。

記念論文集

  • 倉松功、並木浩一、近藤勝彦編、『知と信と大学――古屋安雄・古稀記念論文集』、ヨルダン社、1996。 古屋安雄著作一覧・年譜あり。

(2019.9.3、著書に『日本をキリストへ 一千万救霊の必要性と可能性』(伝道新書シリーズ第1篇、日本キリスト伝道会、1987)を追加。)


新撰讃美歌 [書籍紹介・リスト]


『新撰讃美歌』岩波文庫.JPG

岩波文庫から2017年に『新撰讃美歌』が出たのを機に、『新撰讃美歌』の覆刻、翻刻などの情報のまとめ。

『新撰讃美歌』は

  • 出版年:1890年(明治23年)。
  • 植村正久、奥野昌綱、松山高吉編。
  • 出版社は原本に明記されていないが、ほぼ確実に警醒社と考えられている。
  • 歌詞のみのもの、楽譜付きのもの、ソルファ譜(階名をアルファベットで記すなどによる文字譜)などの種類がある。
  • 全289曲。ただし、264~274は頌栄、275~286は詩編など、287~289は十戒、主の祈り、使徒信経。

1.写 真

国立国会図書館デジタルコレクション『新撰讃美歌』(明治23年12月)で、楽譜付きの原本を見ることが出来る。

2.覆刻・影印

(1)秋山憲兄編『覆刻 明治初期讃美歌 神戸女学院図書館所蔵オルチン文庫版』、新教出版社、1978年。

この中に譜附版が収録されている。解説:齋藤勇、原恵、辻橋三郎、茂洋、高道基。

(2)手代木俊一監修、『明治期 讃美歌・聖歌集成』全42巻、大空社。

  • 第22巻(1996年発行):『新撰讃美歌』明治23年
  • 第23巻(1996年発行):『Shinsen sambika』明治23年
  • 第24巻(1996年発行):『新撰讃美歌』[トニック・ソルファー譜附]明治24年

3.翻 刻

(3)尾崎安編『近代日本キリスト教文学全集15 讃美歌集』、教文館,1982年。

この中のpp.313-422が讃美歌委員編『新撰讃美歌』1890(明治23)年12月。

  • 歌詞のみ。
  • 序、目次および末尾の英文による序、目次、Index of Subject、Index of Tunesなどは省略。

(4)『新体詩 聖書 讃美歌集』(新 日本古典文学大系 明治編12)、岩波書店、2001年。

この中の「讃美歌集」が『新撰讃美歌』(明治23年12月)。

  • 楽譜は19曲のみを抜粋:4、15、21、38、41、60、63、68、74、81、97、132、160、169、172、208、214、219、274。
  • 英語の目次や各種のindexは省略。
  • 下山嬢子校注、解説。
  • p.538-552に補注あり。
  • p.585-598に解説あり。

(5)植村正久、奥野昌綱、松山高吉編、『新撰讃美歌』(岩波文庫青116-2)、岩波書店、2017年、270頁、780円+税。

「新 日本古典文学大系 明治編12」との異同:

  • 英語の目次・各種indexの省略は同じ。
  • 収録されている楽譜は異なる。文庫版に収録されているのは30曲:1、4、7、8、10、12、15、19、21、31、38、41、60、63、68、74、81、97、115、126、132、152、160、163、169、172、177、206、208、243。 (「新 日本古典文学大系 明治編12」に収録されていた19曲のうち、文庫版に収録されていないのは214、219、274の3曲。)
  • 注は全面的に簡略に書き改められて、巻末に置かれている。
  • 解説も新たに記されている。

というわけで、(1)~(4)が図書館でお目にかかるような本であるのに対し、岩波文庫版は、注も解説もしっかりしているし、何と言っても、活字になっているのでちゃんと読めるし、廉価なので、賛美歌集の歴史を学んだり、歌詞の変遷を調べたりするのに、必須アイテムである。

4.その他の情報

(1)『新 日本古典文学大系 明治編12 新体詩 聖書 讃美歌集』(岩波書店、2001年)の中の「聖書」とは

「旧約聖書――詩篇(抄)・雅歌」となっている。これは、山梨英和短期大学図書館山脇文庫所蔵の『舊約全書』(1888年(明治21年)、米国聖書会社)の復刻版『近代邦訳聖書集成7,8』(ゆまに書房、1996年)から、詩篇の抜粋54編と雅歌全文である。

  • 松田伊作校注、解説。
  • 篇・章、節は、『新共同訳聖書』に合わせられている。
  • 適宜区切りや改行を入れ、引用文は括弧で括られている。
  • 雅歌では単元ごとに一行空けられている。
  • p.537-538に補注あり。
  • p.578-584に解説あり。

(2)下山嬢子について

『新 日本古典文学大系 明治編12 新体詩 聖書 讃美歌集』、及び、岩波文庫版の、校注・解説の下山嬢子(しもやま・じょうこ)について。

著書の『島崎藤村――人と文学』(日本の作家100人)(勉誠出版、2004年)の奥付によると、

  • 1948年秋田県生まれ。
  • 東京女子大学文理学部卒、同大学院修士課程修了。
  • 現在、大東文化大学文学部教授。
  • 日本近代文学専攻。
  • 著書:『島崎藤村』、宝文館出版、1997年。
  • 編著:『日本文学研究論文集成30 島崎藤村』、若草書房、1999年。
  • 共著:『文学者の日記4 星野天知』(翻刻・解説)、博文館新社、1999年。

(3)国会図書館所蔵の讃美歌の目録

栁澤健太郎、「国立国会図書館所蔵讃美歌目録(和書編)」、国立国会図書館主題情報部編『参考書誌研究』第71号(2009.11)。(pdf)

  • 五十音順のリスト
  • 上の秋山憲兄編『覆刻 明治初期讃美歌 神戸女学院図書館所蔵オルチン文庫版』(新教出版社、1978年)は281番。収録されている内容も列挙されている。
  • 上の手代木俊一監修『明治期 讃美歌・聖歌集成』全42巻(大空社)は、239~280番。
  • この目録が、復刻版については、活字化した「翻刻」は原則として収録しないという方針のため、尾崎安編『近代日本キリスト教文学全集15 讃美歌集』(教文館)と岩波の『新体詩 聖書 讃美歌集』(新 日本古典文学大系 明治編12)は含まれていないが、尾崎安編『近代日本キリスト教文学全集15 讃美歌集』(教文館,1982年)は、281番のところで触れられている。

ルターの評伝 [書籍紹介・リスト]

2017年は宗教改革500年ということで、マルティン・ルターの評伝を読んでおこう。

基本は、次の3つ。

徳善義和『マルティン・ルター――ことばに生きた改革者』.JPG

1.徳善義和『マルティン・ルター――ことばに生きた改革者』

  • 岩波新書1372、岩波書店、2012年、183頁、720円+税。
  • 現代の日本におけるルター研究の第一人者によるルターの評伝の決定版。
  • → このブログでの読書メモ

『ルター』清水書院人と思想.JPG

2.小牧治・泉谷周三郎、『ルター』

  • 人と思想9、清水書院、1970、214頁。
  • 徳善義和の岩波新書が出るまでは、日本人による簡便な評伝は、これしかなかったが、今でも重要。
  • 今は1000円+税。
  • 清水書院の人と思想シリーズは、緑っぽいカバーだったが、順次、赤い新装版になっている。)

徳善義和『マルチン・ルター 生涯と信仰』.JPG

3.徳善義和、『マルチン・ルター 生涯と信仰』

  • 教文館、2007、336頁、2500円+税。
  • これは、徳善義和がラジオで語ったのをまとめた全12話。とても読みやすい。
  • 巻末にしっかりした略年譜、日本語で読めるルターの著作(第2版2012年では徳善の『マルティン・ルター ことばに生きた改革者』(岩波新書、2012)まで掲載)、詳細な索引もあり。

その他、最近の翻訳として次の3つがあるが、いずれも、わざわざ読むほどのものではない。

リュシアン・フェーヴル、『マルティン・ルター――ひとつの運命』

  • 濱崎史朗訳、キリスト新聞社、2001年(原著1988年版からの翻訳、初版は1928年)、356頁、2000円+税。
  • 歴史学の分野のアナール学派の祖と言われるフェーヴルによる、政治、経済、社会、文化といった歴史的状況全体の中で描かれたルター像のようだ。宗教改革者であるルターの評伝という関心からはちょっとずれるかも。

S. ポールソン『はじめてのルター』

  • 湯川郁子訳、教文館、2008年(原著2004年)、302+8頁、1900円+税。
  • 評伝というよりもっと、律法と福音とか、信仰義認とか、聖書解釈とか、悔悛の秘蹟の方向転換とか、自由意志の問題といった、ルターが取り組んだ神学的な展開を紹介したものだが、全体的取っつきにくい感じ。

T.カウフマン、『ルター――異端から改革者へ』

  • 宮谷尚実訳、教文館、2010年(原著2006年)、188頁、1600円+税。
  • 原著2006年初版からの翻訳だが、2010年に出た改訂版の修正・変更はすべて盛り込まれているとのこと。
  • ワイマール版ルター全集を縦横に引用しながら、ルターの生涯とその意味を解き明かしている。ルターの生涯についてすでによく親しんでいる教養人向けという感じなので、上記の岩波新書と清水書院でルターの生涯を頭に入れている人向け。分量は多くない。
  • 最初は入っていきにくいので、40ページのルターの生涯が始まるところから読む(80ページまで)。
  • 81ページ以降はルターの生涯のいくつかの面を取り上げる。多くの出版物を刊行したことについて、聖書翻訳への取り組み、学者としてのルターと説教者としてのルター、この世のこと(国家、他の学問、科学技術など)との関わり方、結婚の自由や自由の平等性に基づく全信徒祭司性、ユダヤ人観・トルコ人観など。

新約聖書の各書の学び [書籍紹介・リスト]

新約聖書を
・通読などで、聖書の順に読み進めていく上で、
・各書ごとに
・ポイントや特徴などを
・専門的にではないが、ある程度学問的に裏付けられた知識として、
・信徒と共に
学ぶための本。


なお、旧約聖書については、2015年10月19日のブログ記事「旧約聖書の各書の学び」


1.まず、小型の辞典で各書の名の項目を調べる。
基本の三つを教会員に勧める。
・秋山憲兄監修、『新共同訳聖書辞典』、新教出版社、2001年。

・木田献一、和田幹男監修、『小型版新共同訳聖書辞典』キリスト新聞社、1997年。

・木田献一、山内眞監修、『新共同訳聖書事典』、日本基督教団出版局、2004年。


2.次に、各書ごとの解説の付いた聖書を見る。
フランシスコ会訳の『聖書』

・いわゆる岩波訳の『新約聖書』

これらは教会の図書室に入れておく。

3.簡便な解説書を読む。
次の二つは信徒必携。
土戸清、『現代新約聖書入門』、日本基督教団出版局、1979年。
現在、オンデマンド出版

『はじめて読む人のための聖書ガイド』、日本聖書協会、2011年。
旧約から新約まで66書それぞれについて、特徴、執筆目的、背景、構成を、一書につき2~3ページで解説


以上は信徒向けにも勧められる。旧約聖書についてもだいたい同じ(土戸清のが浅見定雄のになるだけの違い)。


4.少し専門的だが簡潔に記されているもの

・原口尚彰、『新約聖書概説』、教文館、2004年。
一人の著者によるので観点がばらけず、ぐだぐだとした議論もないので牧師としても重宝する。

・『新共同訳新約聖書注解』(1、2)、日本基督教団出版局、1991年。
各書の緒論部分を見る。


5.専門的な辞事典
次の二つの辞典・事典は、新約各書が項目として挙げられている。
・東京神学大学新約聖書神学事典編集委員会編、『新約聖書神学事典』、教文館、1991年。

・荒井献、石田友雄編、『旧約新約聖書大辞典』、教文館、1989年。


6.比較的各書ごとに記述された、一応学問的なもの。
新しいもの順。
・『新版 総説 新約聖書』、日本基督教団出版局、2003年。

・E.シュヴァイツァー(小原克博訳)、『新約聖書の神学的入門』(NTD補遺2)、日本基督教団出版局、1999年。

・W.マルクスセン(渡辺康麿訳)、『新約聖書緒論――緒論の諸問題への手引』、教文館、1984年。

・『総説 新約聖書』、日本基督教団出版局、1981年。




もっと教会を行きやすくする本 [書籍紹介・リスト]

八木谷涼子『もっと教会を行きやすくする本』縮小.jpg八木谷涼子『もっと教会を行きやすくする本――「新来者」から日本のキリスト教界へ』、キリスト新聞社、2013年。


帯が、
「雑誌「Ministry」の人気連載「新来者が行く」を単行本化!」
「初めて来た人には、こう見える。」
「全国100以上の教会を訪ねてきた”プロ”の目で総点検!」

教会へのアクセスから礼拝が終わるまでの全ての関門について、新来者がつまずく箇所を総点検し、新来者への配慮に満ちた教会を提言する、大変耳の痛い指摘に満ちた、全5章。「Ministry」連載記事を元に大幅に加筆。

2014年キリスト教本屋大賞受賞。

著者のサイト「くりホン キリスト教教派の森」は、情報満載!(たぶん昨年(2016年)にURLが変わった)




大まかな内容

1.教会に行くまで
 外掲示板
 会堂内外の立て看板
 地図に載っているか
 電話応対など

※電話のガチャ切りについて

「電話をガチャ切りされた教会にぜひ行きたいと思う人はあまりいないでしょう。・・・電話ガチャ切りが身についた牧師の説教は聞きたいとは思いません。」

ガチャ切りする牧師が多いとは、わたしも以前から感じている。電話ガチャ切りの牧師の説教は聞かなくていい。

ただ、フックを指で押して電話を切る作法を知らない人は、牧師以外にも多い。(押す時間が短すぎると「保留」になってしまうということもある。)

もっとも、今後、固定電話でも親機のコードレス化が進むのか分からないが、そうなれば、「切」ボタンを押して電話を切るようになっていくんじゃないかな。

それとも、「じゃあね」とか「失礼します」などのキーワードで受話器を耳から離すと自動的に電話が切れるというヤツが、固定電話にまで広まったりして。


2.初めて礼拝に出てみる
 入り口の場所のわかりやすさ
 入りやすさ
 遅れてきた新来者への配慮
 受付での応対と動線
 名札
 新来者カードと紹介タイム
 新来者に何を渡すか
 どこに着席するかなど

3.礼拝の難しさ
 礼拝についていけない(何を参照していいのかわからない、とっかえひっかえの頻度が多すぎ。)
 使徒信条や週報にふりがなを
 献金用封筒
 献金や聖餐式の説明を
 身体的な困難(室温、照明、椅子が硬い、音響など)
 平和の挨拶
 礼拝の終了時刻を明確になど

※この章の中で、「新来者にもやさしいOHP礼拝」は第2刷から「新来者にもやさしいハイテク礼拝」に変更されたらしい。

※とっかえひっかえの頻度について

確かに、多くの教会の礼拝では、見るべきものが多すぎる。讃美歌、交読詩編、聖書は旧約聖書何ページをお開きください、次は新約聖書何ページをお開きください、主の祈りのプリント、使徒信条のプリント、週報に記された報告をご覧くださいなどなど。

牧師であっても、初めての教会に行ったときは目が回る。

ということは、この「とっかえひっかえの頻度」問題は、かなり重大である。

もっとも、新来会者に対しては、初日からついて行こうとしなくてもいいという見解は目から鱗。



4.教会とインターネット
 基本情報をわかりやすく
 困ったサイト
 再訪したくないサイト
 音声配信・動画配信での注意
 弛緩した礼拝になっていないか

※基本情報とは、住所、アクセス方法、分かりやすい地図、礼拝時間、終了予定時刻も、電話番号かメールアドレス。


5.後奏
 お葬式のこと
 超教派の教会マップの事例
 名刺サイズの教会案内カードのあれこれなど。



結論としては、

すべての牧師と役員は一度は目を通すべき本
ただし、現実には5年や10年では変えられない点も多い。
少しずつできるところから変えていく。
日頃から、新来者への配慮を心に掛けていることが、何よりも大切。




これまでに私が書いたブログ記事:
「林家三平、八木谷涼子」(2012.01.23)
「『ミニストリー』の八木谷(1)」(2012.02.14)
「『ミニストリー』の八木谷(2)」(2012.02.15)
「『ミニストリー』の八木谷(3)」(2012.03.07)
「『ミニストリー』の八木谷(4)」(2012.05.09)
「『ミニストリー』の八木谷(5)」(2012.05.10)
「『ミニストリー』の八木谷(6)」(2012.05.11)
「『ミニストリー』の八木谷(7)」(2012.07.21)
「『ミニストリー』の八木谷(8)」(2012.07.22)




石井錦一の著作 [書籍紹介・リスト]

石井錦一、1931年2月25日~2016年7月4日。

石井錦一『キリスト教入門』1.『キリスト教入門 第一部』、福音プリント社、1955年、5+91頁。

1972年に松戸教会から再版されたときには『キリスト教入門』。聖書について、神について、イエス・キリストについて、聖霊について、三位一体の神について、教会についての全7講。それぞれの末尾に理解を確認する質問付き。




石井錦一『祈れない日のために』2.『祈れない日のために』、日本基督教団出版局、1985年、194頁。

『信徒の友』の巻頭の祈り集。「まえがき」は高見澤潤子。巻末の「あとがき」は石井錦一によるが、さらに日本キリスト教団出版局局長代行四竈揚による「発刊に至るまで」がある。




石井錦一『教会生活を始める』3.『教会生活を始める』、日本基督教団出版局、1988年、254頁。

『信徒の友』に掲載されたさまざまな文章をまとめたもの。教会生活の初心者だけでなく、教会生活の長い者にとってもためになる。信仰生活の中にある自分勝手さや甘えを厳しく指摘する。あとがきは、関東大震災の廃墟の中から日本同盟基督協会の再建と伝道を志しつつも、病のために26歳で生涯を終えた「上島時之助をおぼえて」。




石井錦一『信じられない日の祈り』4.『信じられない日の祈り』、日本基督教団出版局、1992年、198頁。

『信徒の友』の巻頭の祈り集。『祈れない日のために』の続編。巻末の「祈れないときの祈り」は、1991年10月27日のNHK第二「宗教の時間」で放映されたもの。




石井錦一『癒されない心の祈り』5.『癒されない心の祈り』、教文館、1998年、202頁。

『信徒の友』の巻頭の祈りやその他を集めたもの。最後の「祈りの中の出会い」の章では、著者の病気や『祈れない日のために』出版の経緯など、そして、脳腫瘍で10歳で亡くなった少年の話とその両親の手記。さらにあとがきでは、挿絵を描いた林静枝ががんの病の中で洗礼を受けたこと。1999年の再版から、「再版に際して」で林静枝が亡くなったことが記されている。




石井錦一他『わたしの伝道』6.『わたしの伝道』、発行:日本基督教団伝道委員会(発売:日本基督教団出版局)、2010年、110頁。

伊藤瑞男、東岡山治、西原明と共著。石井の筆は「信徒によって育てられた」。
2012年9月9日のブログに抜き書きメモあり。




松戸教会月報 石井錦一先生記念号.jpgおまけ

葬儀で配られた、松戸教会月報に連載された記事をまとめた特集号。






ヘルマン、クライバー『聖書ガイドブック』 [書籍紹介・リスト]

S.ヘルマン、W.クライバー(泉治典、山本尚子訳)、『聖書ガイドブック――聖書全巻の成立と内容』、教文館、2000年、268頁、2000円+税。


この二人のコンビで書かれたものの邦訳に、『よくわかるイスラエル史』(樋口進訳、教文館、2003年)がある。


目 次

「神の言葉としての聖書」(エドゥアルト・ローゼ) pp.7-44

「旧約聖書」(ジークフリート・ヘルマン) pp.45-169

「旧約聖書外典」(ジークフリート・ヘルマン) pp.171-215

「新約聖書」(ヴァルター・クライバー) pp.217-261


特 徴
・原著はルター聖書に従っている。

・そのため外典もあるが、新共同訳聖書の続編に入っているエズラ記(ギリシア語)とエズラ記(ラテン語)はない。

・モーセ五書は各書ごとではなく、まとめてわずか10頁。そのくせ、JだEだPだDだと言った話をしている。

・12小預言書は各書ごとに取り上げている(それぞれ1~2ページ程度であるが)。

・新約は全部で50ページにも満たない。

・テサロニケは1と2を合わせて1ページちょっと。

・牧会書簡もまとめて1ページ。


結 論
・各書ごとの概説としては、『はじめて読む人のための聖書ガイド』(日本聖書協会、2011年)の方が圧倒的によい。

・簡単な入門的なものとしては、A.グリューン(中道基夫、萩原佳奈子訳)『聖書入門』(キリスト新聞社、2013年)がある。

・というわけで、ヘルマン、クライバーの『聖書ガイドブック』は、今のわたしの関心からは、特に見る必要はないし、教会員に薦められるものでもない。『はじめて読む人のための聖書ガイド』の方が1200円+税で安いし。

・旧約聖書の各書について解説した本のリストは、以前の記事「旧約の各書の学び」にまとめてある。




タグ:入門書

山我哲雄『キリスト教入門』 [書籍紹介・リスト]

山我哲雄『キリスト教入門』山我哲雄『キリスト教入門』(岩波ジュニア文庫792)、岩波書店、2014年、11+236+6頁、860円+税。



特 徴

・教養書として、ユダヤ教との関係、歴史上のナザレのイエスについて、キリスト教の成立と東西分裂まで、キリスト教の教派について(特に、カトリックと正教会)、そして、宗教改革とプロテスタント教会について。

・聖書入門的なことや、信仰内容、礼拝の形などについては、必要に応じて触れられるだけで、まとまった仕方では述べられていない。

・ユダヤ教との違いを、受け継いだものと受け継がなかったものに分けて端的にまとめているのは、分かりやすい。

・ジュニア向けの本で、しかも「キリスト教」という宗教の入門というタイトルで、 史的イエス研究の観点でのイエス像を語る のは、はたして適切だろうか?

・4~6章で、 東方正教会とローマ・カトリックの相違 を、歴史を踏まえてポイントを押さえることができるのが、この本の大きな特徴。

・英国教会の複雑な成立の経緯を実に簡潔に分かりやすく記しているが、その他のプロテスタント各派の相違はおおざっぱすぎなのはまあ、仕方がないか。



内容紹介

第1章 ユダヤ教とキリスト教

キリスト教がユダヤ教から受け継いだものとして、 唯一神信仰、契約思想、メシア思想、終末論 の四点を挙げる。

キリスト教がユダヤ教から受け継がなかったものとして、選民思想と律法至上主義 の二つを挙げる。


第2章 ナザレのイエス

信仰を持たない一般の人向けの教養書ということで、信仰の立場からではなく、歴史上の人物として「ナザレのイエス」を研究する学問分野があるよということで、その視点でイエスの生涯をたどる。


第3章 キリスト教の成立

イエスの復活と、贖罪としてのイエスの死の理解、罪の観念の変化など、エルサレム初代教会の成立、パウロの回心と信仰義認論、異邦人伝道など。


第4章 キリスト教の発展――キリスト教の西と東――

ローマによるキリスト教迫害と公認の歴史、キリスト論や三位一体論の発展と公会議、ローマ帝国の東西分裂後、東と西のそれぞれで発展したことによる東方教会と西方教会の相違など。


第5章 ローマ・カトリック教会

ローマ・カトリックのヒエラルキー、七つのサクラメント、煉獄、聖母マリア崇敬、守護聖人、修道会などの特徴、第二バチカン公会議、日本伝来と影響など。


第6章 東方正教会

東方正教会の組織と現況、神品(聖職位階制度)、七つの機密、正教会独特の用語や特徴、ロシア革命からベルリンの壁崩壊とロシア正教、日本の正教会についてなど。


第7章 宗教改革とプロテスタント教会

ルターと宗教改革の三大原理(聖書のみ、信仰のみ、万人祭司説)、ルター派の現在、スイス、フランスの宗教改革、長老制、予定説と資本主義の成立の関係、英国教会成立の経緯と世界各地の聖公会、ピューリタン諸派(長老派、会衆派、バプテスト派、クエーカー派)、ピューリタン革命、ジョン・ウェスレーとメソジスト教会、救世軍、その他、日本のプロテスタント教会(横浜バンド・熊本バンド・札幌バンドから日本基督教団の現在まで)。


おわりに キリスト教と現代

ファンダメンタリズムと福音派、聖霊派(ペンテコステ派)、キリスト教系の新宗教(モルモン教、エホバの証人、統一教会)、エキュメニズム運動など。



マクグラス『総説 キリスト教』 [書籍紹介・リスト]

マクグラス『総説 キリスト教』.JPGアリスター・E.マクグラス(本多峰子訳)、『総説 キリスト教』、キリスト新聞社、2008年、724頁(A5判、上製)、7500円+税。

Alister E. McGrath, "Christianity: An Introduction," 原著2006年第2版からの翻訳(原著初版は1997年)。

キリスト教についてほとんど知識のない人がキリスト教信仰とキリスト教の歴史や現状について知るための手引きとして、基礎的な理解を整理した入門書。




「キリスト教は単なる一連の概念ではなく、一つの生き方である。」
(p.12)


「キリスト教内部で働く生き生きとした力は、外側から中を覗いているだけでは、理解することも、その本当の良さを知ることもできない」
(p.15)


「一冊の本だけでは決してキリスト教信仰の豊かさや多様さを十分に伝えることはできない。・・・キリスト教徒であることは、日常の生活が信仰によってある種の影響を受ける、はっきりとした生き方の問題なのだ。・・・キリスト教を理解する最も良い方法は、地元の教会や共同体でキリスト教に参加することだ」
(p.16)


第1章 ナザレのイエス

「キリスト教は決して自己完結した独立の概念体系などではない。むしろ、イエス・キリストの生と死と復活が引き起こした問に答えようとする持続的な応答なのだ。」
(p.18)


イエスの重要性
1.イエスは神を啓示し、受肉した神である。
2.イエスは救い主であり、イエスによって神との新しい関係が可能になっている。
3.イエスは贖われた生のモデルであり、キリスト教徒はキリストの似姿になるように招かれている。

ユダヤ教とキリスト教の連続性についてや、当時のユダヤ教内の諸派について簡潔に紹介している。(pp.28-37)

 イエスの意味を考えるに際して、その生涯特に死と復活という出来事と、その意味とを区別することの重要さを指摘し、「メシア」、「主」、「救い主」「神の子」、「人の子」、「神」という「キリスト論的称号」について概説する。(pp.62-78)

第2章 聖書入門

第3章 旧約聖書

第4章 新約聖書

第5章 キリスト教の信仰内容の背景
 信仰とは何か?

 神の存在証明

 キリスト教信仰の源

 「召し使い」――神学と文化の対話

 神学とは何か

第6章 キリスト教信仰の核――概要

第7章 キリスト教の歴史――略史

第8章 キリスト教――グローバルな視点で
 アフリカ、アジア、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパのキリスト教の状況、教派ごとの状況(福音派は「福音伝道主義」と訳されている)

 「キリスト教――そのグローバルな関心の概説」としてキリスト教のグローバル化

 原理主義の挑戦

 イスラム教徒の緊張関係

 プロテスタント教派の不確かな未来

 西洋キリスト教の商品化(マクドナルド化:効率、算定可能性、予測可能性、管理)

 脱西洋化

 新たな「教会のあり方」の出現として、コミュニティー教会、セルチャーチ(この本では「細胞教会運動」)そして「求道者に配慮した」教会を紹介

第9章 信仰生活――生きたリアリティとしてのキリスト教との出会い
 結婚式と葬式

 クリスマスイブ礼拝の9つの聖書朗読

 礼拝とサクラメント

 教会暦

 「文化に対するキリスト教の態度――一般的考察」

 文化へのキリスト教の影響として特に、自然科学と芸術、建築、イコン、文学など



巻末に、
 キリスト教用語集、
 さらに学びたい方へ(英語圏のみの文献リスト)
 詳細な索引
あり。



結論:

値段が高いので、個人にお薦めというわけにはいかないが、教会の図書には必須。




ヨハネ福音書の注解書 [書籍紹介・リスト]

ヨハネ福音書の
  ・全体にわたって
  ・原典にあたって詳細な
  ・説教に有用な
  ・日本語で書かれた
信頼できるものは、ないのか?


ヨハネ福音書研究のアプローチは多様であり、日本人研究者を例にして言えば(1)伝承史・編集史を用いた研究(土戸清、松永希久夫)、(2)哲学的・神学的なアプローチを用いたもの(伊吹雄)、(3)グノーシスとの関連で論じていく研究(大貫隆、小林稔)などがあります。
土戸清、『ヨハネ福音書のこころと思想2』(教文館、2002年)の「あとがき」、p.309。


NTD(松田伊作訳、1975年)、現代聖書注解(鈴木脩平訳、1992年)はあるが、原典の手触りがわかるようなタイプの注解書ではない。

コンパクト聖書注解EKKのヨハネは未刊。

ブルトマン(杉原助訳、大貫隆解説)『ヨハネの福音書』(日本基督教団出版局、2005年)は、18,000円(税別)もするし、わたしにとっては説教に有用とは言えない。

最初の部分に限れば、松永希久夫やカール・バルトもあるが。

高砂民宣『栄光のキリスト』.JPG受難物語に限れば、高砂民宣、『栄光のキリスト――ヨハネによる福音書の受難物語』(大森講座25)(新教出版社、2013年、1000円+税)も考察の役に立つ。




というわけで、日本語で現在のところは次のもののみ。
伊吹雄『ヨハネ福音書注解』P1110120.JPG伊吹雄、『ヨハネ福音書注解』(全三巻)、知泉書館、Ⅰ:2004、Ⅱ:2007、Ⅲ:2009。
288+428+512=1228頁。5000+6000+7600=18,600円(税別)もするが、ブルトマンを買うよりこっち。


イエス・キリストと切り離したしかたで先在のロゴスから語るような議論を避け、「歴史内にあるわれわれにとっては、受肉しないロゴスへのアクセスは、受肉したこのイエスを除いては他にない。」(p.18)とし、したがって、「「初めに」ついて語るには「初めに・・・あった」というふうに、現在の視点から語られる」とする(p.24)。現在の場所とは、「イエス・キリストの到来によって、ここに今開かれている霊の次元であり」(p.12)、すなわち、「この「・・・あった」ということは、現在からする霊におけるアナムネーシス(想起)というものに他ならない」(p.13)。

このようにヨハネ福音書そのものの全体から捉えていく方法や、緒論的な議論をまとまった形でしていないとかなど特徴は、佐々木啓による書評、『日本の神学』No.44、2005年

しかし、なじみのある歴史的批評学的なスタイルではないので、かなり取っつきにくいかも。



大きなものではないが信頼できる注解として、『新共同訳新約聖書注解Ⅰ マタイ~使徒言行録』の中のヨハネは松永希久夫と山岡健によるもの。

あとは日本人によるものでは、「説教者のための聖書講解 合本」のヨハネ(1991)「アレテイア 釈義と黙想 合本」のヨハネ(2004)だが、やはりいろんな人が書いているので玉石混淆だし、どうやらどちらも版切れ。

『説教黙想 アレテイア』でヨハネ福音書が連載されて合本が出るのを待ちたい。

また、日本基督教団出版局から刊行予定の日本人による書き下ろしの注解書シリーズNTJのヨハネ(伊東寿泰)に期待したい。

その他、土戸清が「目下執筆中の『ヨハネ福音書注解――試訳と解釈――』」と記している(『ヨハネ福音書のこころと思想1』教文館、2001年、p.295-296)。その後、この話は出てこないが、どうなったのか?


日本語のものが以上のような状況なので、英語のものに手を出してみると、原典に当たって詳細な議論をしていて、かつ、学問的議論に終始せず説教に有用なものは、

Anchor Bible(R.E.Brown, 1966,1970)は2巻合わせて1208頁。定評あるものだが、出版年的にはそろそろ古さを感じる。なお、この著者による『解説「ヨハネの福音書・ヨハネの手紙」』(湯浅俊治監訳、田中昇訳、教友社、2008年)は、簡潔すぎ(228頁、ヨハネ福音書の部分はpp.13-157)。

BECNT(Andreas J. Köstenberger, 2004)は20+700pp.(607頁以降、文献表とindex)とやや中型の注解書の趣きで、図書館でDarrell L. Bockのルカ(すごく分厚く、中身も濃い)の隣に並んでいるとさすがに見劣りしてしまう。

ICCは、J.F.McHughによる新しいものが2009年にまず1-4章が出た(ペーパーバック版は2014年)が、その続きはまだ出ていない。

NIGTCは、Richard Bauckhamによると予告されているようだが、未刊。

WBCは、G.R. Beasley-Murrayによるもので、1999年に第2版が出たが、1987年の初版からbibliographyなどがupdateされているだけで、注解部分は同一のようなので、初版があれば第2版はいらないが、全体的に他と比べて分量が十分でない感じがする。

と言うわけで、詳細でクリティカルなものとして信頼できるのは、やはり今だに、Anchor BibleのR.E.Brown。今後のICCとNIGTCの完成に期待する。


ちなみに、土戸清が絶賛しているのは、Sacra Paginaのシリーズの中のF.J.Moloneyによるもの(1998)。「先行するヨハネ福音書研究者の最近の業績の多くを自らの研究の対話の相手として叙述をすすめ、学的に公正な判断を随所に示している。信頼に値する注解書である。」
土戸清「わたしが推薦する注解書」(『説教黙想アレテイア特別増刊号 説教者のための聖書注解書ガイド』、日本基督教団出版局、2009、p.72)


土戸清『ヨハネ福音書のこころと思想』全7巻その土戸清がヨハネ福音書を講解した、『ヨハネ福音書のこころと思想』が全7巻で出ている(教文館、2001~2005年)。説教とは言え、著者のヨハネ福音書研究の成果が余すところなく語られているので、これが現時点で、日本語で読めるヨハネ福音書の全体にわたる最良の注解と言えるかも。

書評:
関川泰寛による書評、日本基督教学会、『日本の神学』No.45、2006年。
遠藤勝信(1~3巻)、小林稔(4~7巻)による書評、日本新約学会、『新約学研究』No.34、2006年。
(土戸清『使徒言行録 現代へのメッセージ』日本基督教団出版局、2009年のあとがき、p.394でこれらの書評に言及されているが、どういうわけか、号数と刊行年が全く間違っている。)


(2017.7.5加筆修正)


『旧約聖書を学ぶ人のために』 [書籍紹介・リスト]

『旧約聖書を学ぶ人のために』世界思想社並木浩一、荒井章三編、『旧約聖書を学ぶ人のために』、世界思想社、2012年、12+338+4頁、2300円+税。

聖書学的な旧約聖書学への入門というよりも、旧約思想への入り口の紹介という感じだが、入門者でなくても有益な示唆を得ることができる。それは、編者がテーマに沿って適切な執筆者に依頼したからであろう。「旧約聖書の中心的メッセージに焦点を絞り、その歴史的、文化史的、信仰史的な文脈を重視する叙述」を目指した(「はじめに」、p.ii)

以下、執筆者とタイトル。コメントは目次の詳細の主なものだったり、私なりのキーワードのメモだったり。


Ⅰ 旧約聖書へのアプローチ――その成立・展開と風土――

荒井章三「旧約聖書とは何か」
名称、成立と区分、翻訳、キリスト教と旧約聖書など

月本昭男「旧約聖書の世界」
自然風土、歴史風土、宗教的風土



Ⅱ 旧約聖書は歴史をどう描いているか

大住雄一「民の選びの歴史」
歴史の共通理解は教育によって育てられる(申命記6:20-25)、選びの歴史(申命記7章)、カノニカル(正典的)な歴史、礼拝で共有される歴史、申命記的歴史、六書説と四書説、選びの主への排他的忠誠を徹底させるのか、それとも、被造世界全体の神との関係の回復を目指すのか、二つの歴史思想

小友聡「試練と摂理」
イサク奉献の物語(創世記22章)、過酷な試練の中で服従と信仰によって摂理を知る、ヨセフ物語(創世記45章)

関根清三「終わり・黙示・メシア――終末論の諸態と批判的展望――」
この論で課題として残された問題については、『旧約聖書の思想 24の断章』(岩波書店、1998年、改訂新版が講談社学術文庫、2005年)の19~20章で、特にアモス書に即して展開しているとのこと。



Ⅲ 旧約聖書は人間をどう見ているか

人と人との関わり

勝村弘也「男と女」、「親と子」
サムソン(士師記13-16章)、雅歌、アブサロム、箴言

佐々木哲夫「友情・兄弟」、「隣人・外国人・敵」
ダビデとヨナタン、イサクとイシュマエル、エサウとヤコブ、ルツ記の慈しみ(ヘセド)と責任


人と神との関わり

並木浩一「罪の赦しに生きる人――原初史の人間像――」
アダムとエバ、カイン、ノア

並木浩一「神に問う人――神議論的問いを深めた人々――」
アブラハム(創世記18章)、エレミヤ、ヨブ

飯謙「神を賛美する人――「詩編」――」
嘆きの歌、信頼の歌、たたえの歌、表題と構造



Ⅳ 旧約聖書は現実をどう捉えているか

山我哲雄「自然と人間」
神の被造物としての人間と自然――<神>対<人間・自然>(神の超越性、創造と秩序など)、神の似姿としての人間――<神・人間>対<自然>(人間による自然の支配について)、自然の中に現れる神の力――<人間>対<神・自然>(ヨブ記など)

鈴木佳秀「契約と法」
律法とモーセ、十戒、契約の書、申命記における国家と法、神聖法典

大島力「預言者の現実批判」
預言者による王国批判と宗教批判

鈴木佳秀「戦争と平和――聖戦――」
聖戦、聖絶、シャローム



Ⅴ 旧約聖書研究史・文献紹介

山我哲雄「旧約聖書研究史・文献紹介」
2段組34ページに渡り、研究史・研究動向を紹介しつつ主要文献を紹介、注解書も紹介している。これだけでも牧師必携。




タグ:旧約聖書

最近の旧約聖書の学びの本 [書籍紹介・リスト]

前回、旧約の各書ごとの学びのために、ポイントや特徴などを整理する上で有用な本をリストアップした。

その中で比較的最近のものは、

・『新版 総説 旧約聖書』、日本基督教団出版局、2007年。
(内容は専門的なので、信徒向けではない。執筆者によってしょうもない部分もあるが、一応、牧師必携。)

・浅見定雄、『改訂新版 旧約聖書に強くなる本』、日本基督教団出版局、2010。
(横書きで新共同訳対応になった改訂新版。信徒必携。

・『はじめて読む人のための聖書ガイド』、日本聖書協会、2011。
(旧約から新約まで66書それぞれについて、特徴、執筆目的、背景、構成を、一書につき2~3ページで解説。これも信徒におすすめ。)

・C.ヴェスターマン(左近淑、大野恵正訳)、『聖書の基礎知識 旧約篇』、日本基督教団出版局、2013年。
(これも、邦訳初版は1984年だが、横組み、新共同訳対応の改訂版になった。牧師必携。信徒におすすめと言うほどではないかなあ。初版の縦組みしか知らないけど。)

であった。


その他の最近のもので、、旧約の各文書ごとになっておらず、あるいはすべての文書を網羅してなく、あるいは簡単すぎ、あるいは専門的過ぎて、今回の目的のためには特に見る必要ないもの:


[日本基督教団出版局]

・福万広信、『聖書』、日本基督教団出版局、2013年。
キリスト教学校の中学生向け教科書

・落合建仁、小室尚子、『聖書入門――主を畏れることは知恵の初め』日本基督教団出版局、2014年。
キリスト教学校の大学初年度の教科書


[教文館]

・W.H.シュミット(木幡藤子訳)、『旧約聖書入門』(上、下)、教文館、上:1994年、下:2003年。
「入門」とあるが専門書。上下合わせて税別8000円。ドイツの神学校の教科書。

・C.レヴィン(山我哲雄訳)、『旧約聖書――歴史・文学・宗教』、教文館、2004年。
専門的な内容を簡潔に記述したつもりのようだが、内容が凝縮されているためか、かえって初心者には分からない。索引なし。訳者による日本語文献が挙げられている点だけなんとか良心的だが。

・W. H.シュミット、W.ティール、R.ハンハルト(大串肇訳)、『コンパクト旧約聖書入門』、教文館、2009年。
「入門」とあるが、一般向けではない。これからほんとに専門的に学ぼうとする人向け。索引がないのは致命的。文献表も原著のものを羅列しただけで見にくい。

・K.シュミート(山我哲雄訳)、『旧約聖書文学史入門』、教文館、2013年。
これも「入門」とあるが専門書。索引は充実。慣れればけっこうおもしろいので、わたしは使っている。
→全目次を紹介した2015.10.14の記事

[キリスト新聞社]

・越川弘英、『旧約聖書の学び』、キリスト新聞社、2014年。
キリスト教学校の大学初年度の教科書。

・A.グリューン(中道基夫、萩原佳奈子訳)、『聖書入門』、キリスト新聞社、2013年。
学問的な視点ではなく、聖書への親しみを持つように、聖書の内容を紹介した感じ。惜しいのは、新約はほぼ各文書ごとなのに、旧約は、「すべての始まり」、「アブラハム」、「ヤコブ」、「ヨセフと兄弟」、「モーセ」、「約束の地」、「ダビデとソロモン」・・・といった感じ。ヨブ記~雅歌、三大預言書は文書ごとだが。1項目につき2~4頁ほどなので、ほんとに超入門という感じ。初心者におすすめ

・石黒則年、『旧約聖書あと一歩』、キリスト新聞社、2011年。
旧約聖書の読みどころを取り上げた信徒向けあるいは伝道用の軽い筆致のエッセー、1項目3~4頁の全50講。でも学問的な知識にも多少踏み込んだ解説がある。聖書の学びの会で使えるかも


[新教出版社]

・大野惠正、『旧約聖書入門 1 現代に語りかける原初の物語』、新教出版社、2013年。
全5巻の予定だがまだ1のみ。1は、聖書全体と旧約聖書の成立から原初史の部分についての全15講。2は、アブラハムから創世記の最後までの全23講で、2015.11.24発売予定。


[その他の出版社]

・加藤隆、『旧約聖書の誕生』(ちくま学芸文庫 カ30-1)、筑摩書房、2011年。
最初は2008年の単行本。聖書について全く知識のない知識人向けの講義録という感じの語り口の読み物風の概説的入門書で、緒論的ではなく通論的。できる限り実際の聖書を読んで聖書に親しんでもらおうと、聖書の引用文も多い(新共同訳を元にしつつ、敬語表現などを除き、部分的に独自の訳語に変更したのかなという感じ)。巻末にモーセ五書のJEPD資料表あり。注や文献表はないのでやっぱり読み物。聖書箇所索引はあり。
→読書メモの形で紹介した2016.2.21の記事

・並木浩一、荒井章三編、『旧約聖書を学ぶ人のために』、世界思想社、2012年。
聖書学の入門ではなく、旧約思想の紹介という感じだが、入門者でなくても有益な示唆を得ることができる。特に、山我哲雄による「旧約聖書研究史・文献紹介」は、感涙もので、研究史の要点とともに注解書の紹介もあり、牧師必携
→目次と執筆者、主な内容を紹介した2015.10.29の記事

・大頭眞一、『聖書は物語る――一年12回で聖書を読む本』、ヨベル、2013年。『聖書はさらに物語る』、2015年。
旧約から新約まで。それぞれ12講ずつ、要所要所を選んで。中高生向け教科書の大人版といった感じ。さらに間を埋めて、全部を聖書の順に並べ直して合本にしてくれたら、いいかも。『さらに物語る』のほうには、平野克己が推薦の言葉を書いている。



旧約の各書の学び [書籍紹介・リスト]

旧約聖書を
・通読などで、聖書の順に読み進めていく上で、
・各書ごとに
・ポイントや特徴などを
・専門的にではないが、ある程度学問的に裏付けられた知識として、
・信徒と共に

を学ぶための本。


1.まず、小型の辞典で各書の名の項目を調べる。

・秋山憲兄監修、『新共同訳聖書辞典』、新教出版社、2001。

・木田献一、和田幹男監修、『小型版新共同訳聖書辞典』キリスト新聞社、1997。

・木田献一、山内眞監修、『新共同訳聖書事典』、日本基督教団出版局、2004。


2.次に、各書ごとの解説の付いた聖書を見る。

・フランシスコ会聖書研究所訳注『聖書』、サンパウロ、2011。

・旧約聖書翻訳委員会訳、『旧約聖書』(Ⅰ~Ⅳ)、岩波書店。


3.簡便な解説書を読む。次の二つは信徒も必携。

浅見定雄、『改訂新版 旧約聖書に強くなる本』、日本基督教団出版局、2010。
(横書きで新共同訳対応になった改訂新版)

『はじめて読む人のための聖書ガイド』、日本聖書協会、2011。
(旧約から新約まで66書それぞれについて、特徴、執筆目的、背景、構成を、一書につき2~3ページで解説)

最低限、ここまではやる。

以上の7つの文献は、七つ道具というほどではないが、フランシスコ会訳聖書と岩波訳聖書は教会の図書に入れておくとして、その他は必携の書物として各自というか、一家に一冊ずつというか、揃えておくことを教会員にも勧めたい。


以下は、余力と時間しだい。


4.その他、余力に応じて、見ておくもの。

・C.ヴェスターマン(左近淑、大野恵正訳)、『聖書の基礎知識 旧約篇』、日本基督教団出版局、2013年。
(これも、邦訳初版は1984年だが、横組み、新共同訳対応の改訂版になった。)

・荒井献、石田友雄編、『旧約新約聖書大辞典』、教文館、1989。


5.簡潔な注解書の緒論部分を読む。

・『新共同訳旧約聖書略解』、日本基督教団出版局。

・『新共同訳旧約聖書注解』(1~3)、日本基督教団出版局。


6.より専門的な部分をきちんと押さえるには、必ずしも各書ごとではないが、目を通す基本は次のもの。

・『総説 旧約聖書』、日本基督教団出版局、1984年。

・『新版 総説 旧約聖書』、日本基督教団出版局、2007年。

さらにその先は、個別の注解書の緒論部分や旧約文学史の専門書。


[追 記]
はじめ、4.のところにS.ヘルマン、W.クライバー(泉治典、山本尚子訳)『聖書ガイドブック――聖書全巻の成立と内容』(教文館、2000年)を一応挙げておき、「持っていないので不明だが」と記しておいた。その後、図書館で見てみたらたいしたことないので、削除した。『はじめて読む人のための聖書ガイド』があれば十分なのと、より初心者向けにはA.グリューン(中道基夫、萩原佳奈子訳)『聖書入門』(キリスト新聞社、2013年)の方がふさわしい。




シュミート『旧約聖書文学史入門』 [書籍紹介・リスト]

シュミート『旧約聖書文学史入門』K.シュミート(山我哲雄訳)、『旧約聖書文学史入門』、教文館、2013年、429頁、4500円+税。

Konrad Schmid, "Literaturgeschichte des Alten Testaments: Eine Einführung," Wissenschaftliche Buchgesellschaft: Darmstadt, 2008.


著者について

コンラート・シュミート(1965.10.23-)

「ドイツ語圏にはSchmid, Schmidt, Schmittなど、さまざまなスペルの「シュミット」という苗字があり、その発音はドイツの標準語(ホーホドイッチュ)では区別なく「シュミット」であるが、・・・スイスでは「シュミート」に近い発音で呼ぶそうである。特に旧約学界では、「シュミット」という姓の研究者が多い・・・。そこで、本人の承諾を受けたうえで、日本語表記は「コンラート・シュミート」とした。」
「訳者あとがき」p.370。



内容について

タイトルに「入門」とあるが、初心者向けでは全くなく、専門家向け。

牧師必携というほどのものでもない。が、著者問題とか資料とかの細かな議論をするような緒論ではなく、各書の神学をあーだこーだと議論しているわけでもなく、テキストそのものの特徴をきちんと押さえていくので、索引を利用して各文書に関する箇所を調べていけば、けっこう、おもしろい。

正典の順ではなく、また、各文書を一冊の書として扱うのでもなく、各文書を各時代の層に分解し、歴史の順に沿って、互いに影響を及ぼし合いながら、各時代に書き継がれ、絶えず成長発展していく過程を総合的にたどる。

特に、テキスト間の相互関係やそれによるテキストの発展に注目して叙述されている。

一つのテキストをある特定の時代に位置づけるとしても、口伝や文書の形での前史や、文学として成立した以降の後史があることを排除するものではない。ただ、例えばモーセ・出エジプト物語が最初に文学として成立したのは新アッシリア時代であったと想定できるので、この時代のところで述べられている。(「まえがき」p.8)

時代区分は、アッシリア以前、アッシリア時代、バビロニア時代、ペルシア時代・・・という、イスラエルを支配することで影響を与えた大国によって区分されている。


六つの時代に分け、それぞれに、第1章 歴史的諸背景、第2章 神学史的特徴づけ、第3章 伝承諸領域という三つの章を置く。すなわち、歴史的背景と神学史的な特徴を述べた後、その時代に形成されたと考えられる伝承について、物語的伝承とか預言者的伝承とか法的伝承といった種類ごとに記す。


たぶん原著でゲシュペルトになっている強調部分は、太字かつアンダーラインになっていて見やすい。


巻末に膨大な専門的文献表あり。ほとんどが英語、ドイツ語圏のもの。邦訳文献リストが1ページだけあり(p.414)。有用な聖書索引、人名索引あり。日本人では、浅野も関根も左近もないが、大住が挙げられている(p.165、398)。


目 次

A 旧約聖書文学史の課題、歴史、諸問題
第1章 なぜ旧約聖書文学史なのか
  • 第1節 課題設定
  • 第2節 研究史
  • 第3節 神学的位置づけ
  • 第4節 古代イスラエルの文学の一端としての旧約聖書
  • 第5節 「ヘブライ語聖書」と「旧約聖書」
  • 第6節 旧約聖書の「原テキスト」の問題
  • 第7節 旧約学内部における旧約聖書文学史の位置
  • 第8節 歴史的再構成の基盤、諸条件、可能性、限界
  • 第9節 旧約学の比較的最近の研究諸傾向と旧約聖書文学史に対するその帰結

第2章 古代イスラエルにおける言語、文字、書物、文書作成
  • 第1節 言語と文字
  • 第2節 文書作成の素材的諸局面
  • 第3節 文書作成および受容の文学社会学的諸局面
  • 第4節 著者たちと編集者たち
  • 第5節 旧約聖書の文学の同時代の読者たち
  • 第6節 様式史的展開の諸要素

第3章 進め方と叙述法
  • 第1節 大国群の文化圧力と旧約聖書文学史の時代区分
  • 第2節 歴史的文脈化
  • 第3節 神学史的特徴づけ
  • 第4節 伝承諸領域の様式史的、伝統史的、社会史的区分
  • 第5節 旧約聖書のテキスト群や諸文書の間の「水平」と「垂直」の相互関係
  • 第6節 聖書内在的な受容としての編集
  • 第7節 伝承と記憶


B アッシリア到来以前のシリア・パレスチナ小国家世界を枠組とした古代イスラエル文学の諸端緒(前10−8世紀)
第1章 歴史的諸背景
第2章 神学史的特徴づけ
第3章 伝承諸領域
  • 第1節 祭儀的諸伝承と知恵的諸伝承
    • (a)北王国の諸聖所の文学
    • (b)エルサレムの神殿祭儀の文学
    • (c)知恵的伝承
  • 第2節 年代記的伝承と物語的伝承
    • (a)北王国の諸伝承
    • (b)エルサレムの宮廷文学


C アッシリア時代の文学(前8-7世紀)
第1章 歴史的諸背景
第2章 神学史的特徴づけ
第3章 伝承諸領域
  • 第1節 祭儀的、知恵的諸伝承
    • (a)詩編
    • (b)比較的古い知恵文学
  • 第2節 物語的諸伝承
    • (a)申命記主義的な『列王記』の諸端緒
    • (b)士師物語群(士3-9章)
    • (c)モーセ・出エジプト物語
    • (d)アブラハム=ロト・ツィクルス
  • 第3節 預言者的諸伝承
    • (a)ホセア書、アモス書における預言者的伝承の諸端緒
    • (b)最古のイザヤ伝承、およびそのヨシヤ時代の受容
  • 第4節 法的諸伝承
    • (a)契約の書
    • (b)申命記


D バビロニア時代の文学(前6世紀)
第1章 歴史的諸背景
第2章 神学史的特徴づけ
第3章 伝承諸領域
  • 第1節 祭儀的、知恵的諸伝承
    • (a)反詩編としての『哀歌』
    • (b)民の嘆き、および個人の詩編の集団化
  • 第2節 物語的諸伝承
    • (a)ヒゼキヤ=イザヤ物語
    • (b)サムエル記-列王記下23章に対する、列王記下24-25章による発展的加筆
    • (c)出エジプト記2章-列王記下25章の大歴史書の成立
    • (d)ヨセフ物語
    • (e)創世記の族長物語
    • (f)非祭司文書のシナイ伝承
  • 第3節 預言者的諸伝承
    • (a)エレミヤ伝承の諸端緒
    • (b)エゼキエル伝承の諸端緒
    • (c)第二イザヤ
  • 第4節 法的諸伝承
    • (a)十戒
    • (b)申命記主義的申命記


E ペルシア時代の文学(前5-4世紀)
第1章 歴史的諸背景
第2章 神学史的特徴づけ
第3章 伝承諸領域
  • 第1節 祭儀的、知恵的諸伝承
    • (a)祭司文書
    • (b)神政主義的詩編
    • (c)ヨブ記
  • 第2節 物語的諸伝承
    • (a)非祭司文書の原初史
    • (b)ダニエル伝説群(ダニエル書*1-6章)
    • (c)創世記-列王記下を範囲とする大歴史書の成立
    • (d)エズラ記-ネヘミヤ記
  • 第3節 預言者的諸伝承
    • (a)ハガイ書/ゼカリヤ書
    • (b)第二イザヤ、第三イザヤにおける発展的加筆
    • (c)エレミヤ書、エゼキエル書における発展的加筆
    • (d)「申命記主義的」な立ち帰り神学
    • (e)古典的預言の聖書的な構築
  • 第4節 法的諸伝承
    • (a)神聖法典
    • (b)民数記
    • (c)トーラーの形成


F プトレマイオス朝時代の文学(前3世紀)
第1章 歴史的諸背景
第2章 神学史的特徴づけ
第3章 伝承諸領域
  • 第1節 知恵的諸伝承
    • (a)箴言1-9章
    • (b)ヨブ記28章および32-37章
    • (c)コヘレトの言葉
    • (d)「メシア的詩編集」
  • 第2節 物語的諸伝承
    • (a)歴代誌
    • (b)バラム・ペリコーペの拡張
    • (c)ダビデ伝承中のヘレニズム的要素
    • (d)エステル記
    • (e)トーラーのギリシア語訳
  • 第3節 預言者的諸伝承
    • (a)預言書における世界審判テキスト
    • (b)「大イザヤ書」(イザ1-62章)の形成
    • (c)第三イザヤにおける敬虔な者と邪悪な者
    • (d)エレミヤ書におけるディアスポラからの帰還と王国の再建
    • (e)第二ゼカリヤと第三ゼカリヤ
    • (f)イザヤ書と12預言書の編集上の同調
    • (g)ダニエル書2章と7章における世界諸帝国


G セレウコス朝時代の文学(前2世紀)
第1章 歴史的諸背景
第2章 神学史的特徴づけ
第3章 伝承諸領域
  • 第1節 祭儀的、知恵的諸伝承
    • (a)詩編の書の神政主義化と再終末論化
    • (b)シラ書、ソロモンの知恵
  • 第2節 預言者的諸伝承
    • (a)「ネビーイーム」の形成
    • (b)マカバイ時代のダニエル書
    • (c)バルク書
  • 第3節 物語的諸伝承
    • (a)物語的文書における世界時間秩序
    • (b)マカバイ記、トビト記、ユディト記、ヨベル書


H 聖典化と正典形成
第1章 「聖典」と「正典」の区別
  • 第1節 ヨセフスと第四エズラ書14章
  • 第2節 シラ書の序言、および「律法と預言者」

第2章 その歴史の枠内における旧約聖書文学の聖典化
  • 第1節 聖書の叙述
  • 第2節 宗教的テキスト-規範的テキスト-聖なる文書-正典(カノン)
  • 第3節 旧約聖書の文学史と正典史




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最近の山我哲雄の著作 [書籍紹介・リスト]

私もこの世界を学び始めた最初は山折哲雄と混同したが、山我哲雄(やまが・てつお)の方。

最近というのは、だいたい2011.3.11以降ということで。


『キリスト教入門』(岩波ジュニア新書792)、岩波書店、2014年。
第1章 ユダヤ教とキリスト教
第2章 ナザレのイエス
第3章 キリスト教の成立
第4章 キリスト教の発展――キリスト教の西と東
第5章 ローマ・カトリック教会
第6章 東方正教会
第7章 宗教改革とプロテスタント教会
おわりに キリスト教と現代


『一神教の起源――旧約聖書の「神」はどこから来たのか』(筑摩選書0071)、筑摩書房、2013年。
第1章 一神教とは何か
第2章 「イスラエル」という民
第3章 ヤハウェという神
第4章 初期イスラエルにおける一神教
第5章 預言者たちと一神教
第6章 申命記と一神教
第7章 王国滅亡、バビロン捕囚と一神教
第8章 「第二イザヤ」と唯一神観の誕生


『海の奇蹟――モーセ五書論集』、聖公会出版、2012年。
11論文集
「モーセ五書」の成立
失楽園物語と王権批判
ノアの呪い
アブラハムの祝福
ハガルとイシュマエル
アブラハムとアビメレク
「有りて有るもの」
「海の奇蹟」
祭司文書における供犠と浄、不浄の体系
祭司文書の歴史像
「モーセ五書」の最終形態について


・『日本の神学』53号に鈴木佳秀による書評あり。
・『基督教學』48号、北海道基督教学会(2013年)に古賀清敬による書評あり。
・『本のひろば』2013年5月号に月本昭男による書評あり。


並木浩一、荒井章三編、『旧約聖書を学ぶ人のために』、世界思想社、2012年。
この中の第4部「旧約聖書は現実をどう捉えているか」の第1章「自然と人間」、及び、第5部「旧約聖書研究史・文献紹介」を執筆。

「旧約聖書研究史・文献紹介」は2段組34ページに渡る。全体的に初学者を意図しているが、これだけでも、牧師必携であろう。

この中で、山我哲雄自身が監修者の一人に加わっている『新版 総説 旧約聖書』(日本基督教団出版局、2007年)について、「より最近の動向を踏まえたものだが、最近の旧約研究の多様性というか、悪く言えば定説不在の混乱ぶりを反映して、正直に言ってややまとまりの乏しいものになってしまっている」とのこと(p.304)。


[翻 訳]

K. シュミート、『旧約聖書文学史入門』、教文館、2013年。
 →全目次付きの紹介記事(2015.10.14のブログ)


これの前の翻訳は、オトマール・ケール『旧約聖書の象徴世界――古代オリエントの美術と「詩編」』、教文館、2010年、なんと9400円+税! 高くて買えません。。。


(2015.10.14加筆)


「説教塾」の初期の機関誌 [書籍紹介・リスト]

「説教塾」は加藤常昭を中心に1987年に開始された。

その初期の機関誌『説教塾』は、1988年5月の第1号から1994年7月の第8号まで。発行は説教塾。

その後1999年から、体制を新たにして『紀要・説教』(発売:教文館)として現在に至っている。

説教塾のサイトには、2015年6月19日現在、初期の機関誌『説教塾』についての情報はない。


以下は、『説教塾』の中から、わたしの関心のある主な論考等。

説教塾機関誌編集委員会編『説教塾』創刊号
(1988年5月)

・加藤常昭「説教塾開塾に際して われわれの課題」
・ペーター・ビクセル(山口隆康訳)「机は机」(説教者のための物語)


「説教塾」出版委員会編『説教塾』第2号
(1988年8月)

・加藤常昭「ハイデルベルク大学創立600年記念 国際説教学シンポジウム報告」
・ハイデルベルクグループ(加藤常昭訳)「説教分析のためのテーゼ」
・山口隆康「説教における<内容と形式>の問題(上)」


「説教塾」出版委員会編『説教塾』第3号
(1989年8月)

・山口隆康「説教における内容と形式の問題(下)――説教聴聞とパラダイムの転換」
・芳賀力「神義論と説教の言葉」
・深井智朗「説教分析は可能か――「説教分析は可能か」という問いに対する遠回りな回答の試み」


「説教塾」出版局編『説教塾』第4号
(1990年2月)(発行は1990年3月)

・加藤常昭「わたしの説教分析」
・山口隆康「説教者の能力か神の全権か?――Kompetenz order Vollmacht?」


「説教塾」出版局編『説教塾』第5号
(1990年10月)

・加藤常昭「説教とは何か――説教を説教たらしめるもの・説教が造りだすもの」
・山口隆康「説教の言葉――CS説教に関する二、三の考察」(「講演のための覚書」ということで、末尾に(未完)と記されている)


「説教塾」出版局編『説教塾』第6号
(1991年7月)

・加藤常昭「黄色いキリスト――黄色いキリスト者?」
・山口隆康「正典論と説教聴聞」


「説教塾」出版局編『説教塾』第7号
(1992年6月)

・加藤常昭「説教とは何か――神の言葉としての説教」
・山口隆康「信仰告白と隠喩的言語――<イエスはキリスト>であると言葉で言うのは簡単か?」
・岡村恒「改革派教会における礼拝――H.G.Hageman, "Pulpit And Table"による問題提起」


「説教塾」出版局編『説教塾』第8号
(1994年7月)

・加藤常昭「説教の出来事の終末論的構造」
・山口隆康「鈴木正久の説教に関する一考察」




日本聖書協会『聖書セミナー』と詩編ビデオ [書籍紹介・リスト]

前回、日本聖書協会が発行している『聖書翻訳研究』、『New聖書翻訳』の情報をまとめたが、日本聖書協会から出ている‘不定期’刊行物には、『聖書セミナー』もある。こちらの方は、日本聖書協会の『聖書セミナー』講義録 バックナンバーのページに、最新号のNo.18(2014.8)まで内容が掲載されている。

[追記]
No.15(2011年)の収録内容は、CiNiiBooksの登録データWebCatPlusの登録データを見る。

No.17(2014年)の収録内容は、CiNiiBooksの登録データWebCatPlusの登録データを見る。

(WebCatPlusのデータの並び順は目次の順番ではないので、CiiNiiBooksの方がよい。)



ついでに、日本聖書協会は、オランダ聖書協会が製作した詩編のビデオクリップ(ショートムービー)を日本語版に置き換えて、ユーチューブで公開中。現在、詩編1、13、51、139、146編の五本がアップされている。朗読は、139編のみ久米小百合、他は日高恵による。→YouTubeの日本聖書協会のチャンネル

新しい試みで、これからに大いに期待したい。

個人的には、そんなに映像を凝らなくても、一つの風景を写しながら、癒し系(?)の音楽と普通の朗読で、結構いけるんじゃないかと思いますが。。。。



タグ:聖書翻訳

日本聖書協会『聖書翻訳研究』 [書籍紹介・リスト]

『聖書翻訳研究』、日本聖書協会。

No.1(1970)~No.33(2014.3)で終了。

各号の内容は、日本聖書協会の「聖書翻訳研究」誌 バックナンバーのページで。


しかし、2015年3月現在、No.32の内容までしか掲載されていないので、No.33の内容を以下にメモしておく。

津村春英、「「ヨハネの手紙一」の翻訳に関するいくつかの提言――「神の愛」を中心として」

小友聡、「コヘレト書3章1-17節の翻訳をめぐって」

浜島敏、「ギュツラフのこだわり――「かしこいもの」と「ごくらく」再考」


他に、「聖書 新共同訳」訂正箇所や聖書翻訳研究 総目次、共同訳のあゆみが収録されているようだ。


後継は『New聖書翻訳』(No.1、2014.5)~。

2010年に開始された新たな翻訳事業に携わる翻訳者の聖書翻訳に関する論考を収録。

No.1には、

和田幹男、「新共同訳とフランシスコ会訳から学ぶ」

大島力、「旧約学の動向と聖書翻訳」

小林進、「聖書翻訳で直面する初歩的な問題」

石川立、「聖書を演じることと翻訳」

石黒圭、「日本語における「省略」の考え方」


を収録。

新しい翻訳の方針や特徴、事業の進め方などについては、新翻訳事業についてのページで。


タグ:聖書翻訳

主要な神学者を紹介した最近の書 [書籍紹介・リスト]

最近似たような本が出ているのでまとめてみた。


R.A.クライン、C.ポルケ、M.ヴェンテ編(佐々木勝彦、佐々木悠、濱崎雅孝訳)、『キリスト教神学の主要著作』、教文館、2013年、444頁、4000円+税。

 オリゲネス『諸原理について』
 アウグスティヌス『三位一体論』
 アンセルムス『モノロギオン』『プロスロギオン』
 トマス『神学大全』
 M. ルター『大教理問答』
 J. カルヴァン『キリスト教綱要』
 Ph. メランヒトン『神学総覧(ロキ・コンムーネス)』
 J. ゲアハルト『神学総覧(ロキ・テオロギキ)』
 F. シュライアマハー『信仰論』
 E. トレルチ『キリスト教の絶対性』
 A. リッチュル『キリスト教への手引き』
 K. バルト『教会教義学』
 P. ティリッヒ『組織神学Ⅰ─Ⅲ』
 W. パネンベルク『組織神学Ⅰ─Ⅲ』
 R. ブルトマン『信仰と理解Ⅰ─Ⅳ』
 E. ユンゲル『世界の秘密としての神』
 D. ボンヘッファー『倫理学』
 J. モルトマン『希望の神学』

18人の神学者の主要著作を紹介。


F.W.グラーフ編(片柳榮一監訳)、『キリスト教の主要神学者 上――テルトゥリアヌスからカルヴァンまで』、教文館、2014年、374頁、3900円+税。

 マルキオン
 カルタゴのテルトゥリアヌス
 オリゲネス
 ニュッサのグレゴリオス
 アウグスティヌス
 カンタベリーのアンセルムス
 クレルヴォーのベルナール
 トマス・アクィナス
 マイスター・エックハルト
 ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス
 オッカムのウィリアム
 グレゴリオス・パラマス
 ジョン・ウィクリフ
 マルティン・ルター
 ジャン・カルヴァン
 ロベルト・ベラルミーノ

 F.W.グラーフ編(安酸敏眞監訳)、『キリスト教の主要神学者 下――リシャール・シモンからカール・ラーナーまで』、教文館、2014、416頁、4200円+税。

 ヨハン・ゲアハルト
 リシャール・シモン
 フィリップ・ヤーコプ・シュペーナー
 ヨハン・ヨアヒム・シュパルディング
 フリードリヒ・シュライアマハー
 ヨゼフ・クロイトゲン
 セーレン・キルケゴール
 ユリウス・ヴェルハウゼン
 アドルフ・フォン・ハルナック
 アルフレッド・ロワジー
 エルンスト・トレルチ
 ルドルフ・ブルトマン
 パウル・ティリッヒ
 カール・バルト
 ラインホールド・ニーバー
 H. リチャード・ニーバー
 カール・ラーナー

知らない神学者も出てくるし、両方揃えると8100円もする。


ハンス・キュンク(片山寛訳)、『キリスト教思想の形成者たち――パウロからカール・バルトまで』、新教出版社、2014年、350頁、2900円+税。

 パウロ
 オリゲネス
 アウグスティヌス
 トマス・アクィナス
 マルチン・ルター
 フリードリヒ・シュライエルマッハー
 カール・バルト

こちらはパウロから始める厳選した7人。

この7人は、一つの時代思想を生み出し、パラダイムを転換・交代させた思想家。

芦名定道による書評が、『本のひろば』2015年2月号、p.4-5にあり(pdf)



というわけで、

キュンクは厳選しすぎているし、グラーフのは多すぎるし、値も張るし、クライン・ポルケ・ヴェンテは神学者というよりも著作に焦点を当てているしで、いまのところ、これは、というものはない。



タグ:歴史 神学者

カルヴァンの礼拝式文の原典 [書籍紹介・リスト]

カルヴァンの基本的な原典集であるCRとOSの中の、Joannis Calvini, "La forme des prières et chantz ecclésiastiques"の所在について。

CRとかOSとかの略号については、マクグラス(高柳俊一訳)『宗教改革の思想』(教文館、2000年)の巻末付録3と4に詳しい。


1.Corpus Reformatorum, vol.34すなわち、Joannis Calvini, Opera Quae Supersunt Omnia,vol.6
この中の161-210欄。礼拝式文は173欄から。(ページではなく、1ページが左右2欄に分けられて、通し番号が振られている)

CRの中のカルヴァンは29巻から87巻の全59巻に渡る。
Ioannis Calvini opera quae supersunt omnia. Edited by Guilielmus Baum, Eduardus Cunitz, and Eduardus Reuss, 59 vols. Corpus Reformatorum 29–87, 1863–1900.

wikipedia(英語)のCorpus Reformatorumに、便利なグーグルブックスへのリンクあり。
CR34への直リンクはこちら

あるいは、ジュネーヴ大学のアーカイブ。vol.6はこの中のTome 6。


2.Ioannis Calvini Opera Selecta, Vol.2の中にある。

"Joannis Calvini Opera Selecta" eds. Petrus Barth and Guilelmus Niesel, 5 vols. 1926–36.
(Petrusはpeterのラテン語表記、GuilelmusはWilhelmのラテン語表記)

GoogleBooksで検索できる。(検索しかできない)
たとえば、"Nostre aide"(我らの助け)で検索すると、51ページのこの部分がヒットする。


3.オハイオ州立大学図書館所蔵の1542年の"La forme des prières et chantz ecclésiastiques"のファクシミリの1959年リプリント版をGoogleブックスで見ることができる





タグ:礼拝式文

植村正久の著作を読める全集(まとめ) [書籍紹介・リスト]

植村正久の著作を収録している主な全集・大系の、収録著作調査のまとめ。


『植村全集』や『植村正久著作集』は、自治体の図書館や一般の大学の図書館にはほとんど所蔵されていません。

でも、少しでも植村の著作にあたることができるようにと、調べました。


斎藤勇編、『植村正久文集』(岩波文庫)、岩波書店、1939年。
http://suno.blog.so-net.ne.jp/2015-01-07

内村鑑三、『日本現代文學全集・講談社版14 内村鑑三集 附 キリスト教文學』、講談社、1964年。
http://suno.blog.so-net.ne.jp/2015-01-09

武田清子編、『現代日本思想大系6 キリスト教』、筑摩書房、1964年。
http://suno.blog.so-net.ne.jp/2015-01-08

武田清子、吉田久一編、『明治文學全集46 新島襄 植村正久 清澤滿之 綱島梁川 集』、筑摩書房、1977年。
http://suno.blog.so-net.ne.jp/2015-01-18

松本三之助編、『近代日本思想大系31 明治思想集Ⅱ』、筑摩書房、1977年。
『近代日本キリスト教文学全集10』、教文館、1978年。
藪禎子、吉田正信、出原隆俊編、『新日本古典文学大系 明治編26 キリスト者評論集』、岩波書店、2002年。
以上3つはまとめてhttp://suno.blog.so-net.ne.jp/2015-02-15



植村正久を収録している大系・全集(その他) [書籍紹介・リスト]

松本三之助編、『近代日本思想大系31 明治思想集Ⅱ』、筑摩書房、1977年。

植村のは次の6本を収録:

「政治主義に関する管見」
「帝国議会の開設」
「政治上の徳義」
「愛国、輿論、及び新聞紙」
「日清戦争を精神問題とせよ」
「福沢先生を弔す」


『近代日本キリスト教文学全集10』、教文館、1978年。

植村のは次の3本を収録:

「詩人論」
「馬琴小説の神髄」
「黒谷の上人」

山形和美の解説あり。

もうひとつの解説、佐古純一郎「「文学界」の評論家たちを中心に」には、植村正久への言及はあまりない様子。


藪禎子、吉田正信、出原隆俊編、『新日本古典文学大系 明治編26 キリスト者評論集』、岩波書店、2002年。

植村の他、巌本善治、徳富蘇峰、北村透谷、内村鑑三の社会評論、及び、山路愛山「現代日本教会史論」を収録。

かなづかいなど底本を忠実に再現、注も、脚注と巻末の補注があって充実している。

植村のは次のものを収録:

「欧洲の文学 其二 トルストイ伯」
「欧州の文学 其三 トーマス、カアライル 上」
「欧州の文学 其四 トーマス、カアライル 下」
「日本の基督教文学」(上、中、下)
「自然界の予言者ウオルズウオルス」(其一、其二)」

これらはみな『植村正久著作集』(新教出版社)に入っているが、「現代表記に全面的に改変されていて、初出の形からは遠い。」とのこと。岩波文庫の『植村正久全集』も本文校訂としては中途半端とのこと。

植村正久についての解説は、藪禎子「精神の地平を拓く――植村正久・巌本善治」(p.595-572)。

なお、同じシリーズの『新日本古典文学大系 明治編12 新体詩 聖書 讃美歌集』(岩波書店、2001)に、植村正久、奥野昌綱、松山高吉編『新撰讃美歌』(明治23年12月)が収録されている(校注と解説は下山孃子)。ただし、楽譜は19曲のみ。



タグ:植村正久

明治文學全集46の植村正久 [書籍紹介・リスト]

武田清子、吉田久一編、『明治文學全集46 新島襄 植村正久 清澤滿之 綱島梁川 集』、筑摩書房、1977年。

これに収録されている植村正久の著作。
(旧漢字はパソコンで出すのがめんどくさいので新漢字の部分あり)

-----ここから-----

福音道志流部
真理一斑
今日の宗教論及び徳育論

〔キリスト論論争〕
 福音同盟會と大挙傳道
 海老名弾正君に答ふ
 海老名氏の公開状に就て
 挑戦者の退却
 海老名弾正氏の説を読む
 海老名弾正氏に與ふ
 海老名弾正氏の告白を紹介す
 彼我相違の點を明かにす
 基督教思想の潮流
 基督論を先にすべし
 基督と其の事業
 宮川經輝氏の基督論
 新人記者の答へを読む

〔人物論〕
 カルヴィンの第四百回誕生日
 ジョン ノックスの人物及び其事業
 黒谷の上人
 ジェムス、バラ氏
 眞正なる自由

-----ここまで-----

「黒谷の上人」とは法然の通称。「眞正なる自由」は片岡健吉の追悼会での言葉。



巻末の「研究・解題・年譜・参考文献」の中に、

石原謙「志の宗教」(『植村正久全集』の完成の際の講演を記者が記したもののようだ。『福音新報』第1894号、昭和7年1月14日に収録。)

植村正久の部分の「解題」は武田清子。武田清子『植村正久――その思想史的考察』(教文館、2001)に収録されている。

年譜は武田清子、岡田典夫編。かなり詳しい。

参考文献も武田清子、岡田典夫編で、富士見町教会の月報「路の光」に掲載されたものまで含み、相当網羅されている。



[付記]
筑摩書房の『明治文學全集』(全99巻+別巻総索引)は、2013年初めに「特別限定復刊」された。刊行開始(1965年)から半世紀ぶりとのこと。→筑摩書房の『明治文學全集』のページ
(2015.01.20)


タグ:植村正久

日本現代文學全集・講談社版14 [書籍紹介・リスト]

内村鑑三、『日本現代文學全集・講談社版14 内村鑑三集 附 キリスト教文學』、講談社、1964。

編集は、伊藤整、亀井勝一郎、中村光夫、平野謙、山本健吉。

奥付には著者として内村鑑三しか記されていないが、内村鑑三集、植村正久集、新島襄集の三部から成る。


巻末にあるのは、

亀井勝一郎によるわずか6ページの「作品解説」、

大内三郎による「内村鑑三 キリスト教文學入門」と書いてありつつ、中身は内村鑑三と植村正久と新島襄の紹介(pp.410-419)

三者それぞれの年譜と参考文献。


1980年の増補改訂版があるのか?

なお、「豪華版」の『日本現代文学全集14』(1977年)は別シリーズ(北原白秋他)なので注意。


◆植村正久集の部分の目次

最初に、植村直筆の文字が付されている(p.208)
「主のめぐみ恆々朝の鮮なるごとし」(かなあ?) 「一千百十四年四月六日 植村正久」

以下、全部で52編を収録。


福音道志流部


(文学論)
今の文學
文學上の理想主義に付て一言す
基督教文學と佛教文學
宗教と文學
基督教との新聞雑誌及び其の記者
日本基督教の文學
同情ある基督教文學の必要
文藝界の好傾向

(西洋の文學)
詩人ブラウニング
ブラウニングの詩『カルシヽの書翰』
ブラウニングの宗教
畎畝の詩人ロベルト・ボルンズ
自然界の豫言者ウォルズウォルス
詩宗テニソン
テニソンと其の詩

(時論)
無主義の世界、無信の世界
實際と理想
不敬罪と基督教
宗教上の観察
基督教徒の社会問題
信用は進歩幸福の源なり
『武士道』

(人物評論)
福澤先生の諸行無常
王陽明の「立志」
新島襄
黒谷の上人

(主張)
日本評論の発行
福音週報の発刊に付き一言す
福音週報
福音新報
基督教の日本に對する使命
基督教と武士道
世界の日本
保守的反動と進歩の機縁
日本の文明
三種の愛國心
文明の相違――國家の生存
武士的家庭と基督教的家庭
吾らの社会問題
日本主義(?)
社会問題と基督教徒
日本の教育と基督教
日本人の短所
現代思想の缺點
大學の獨立
日本教育の缺點
他界心
日本に於る基督教の活動

(キリスト教)
基督と其の事業
傳道何の爲ぞ
國民は基督教を要する乎


巻末に、植村の年譜(鵜沼裕子作成、大内三郎閲)、植村の参考文献(鵜沼裕子編集、大内三郎閲)あり。



タグ:植村正久

筑摩書房『現代日本思想大系6 キリスト教』 [書籍紹介・リスト]

武田清子編、『現代日本思想大系6 キリスト教』、筑摩書房、1964、405頁。


奥付の編者略歴には、「武田清子(本姓 長(チョウ)」と記されている。


解説 武田清子「地の塩――キリスト教と近代日本の形成」(pp.7-58)


Ⅰ 日本の精神的伝統とキリスト教

小崎弘道「政教新論」(3~6、9章の抄録)
植村正久「黒谷の上人」
新渡戸稲造「武士道――日本の魂」(矢内原忠雄訳による1~5章と17章の抄録)


Ⅱ 福音の把握・人間の考察

植村正久「われらの信仰」
高倉徳太郎「福音的キリスト教の特質」(『福音的基督教』の第五講)
高倉徳太郎「自己を徹して恩寵へ」
石原謙「キリスト者の自我追求――高倉徳太郎の場合」(『福音と世界』1964年3月号の「高倉徳太郎論――自我追求の姿勢と課題」に加筆改題して収録。後に『石原謙著作集 第10巻』に収録。 →「石原謙著作集第10巻」の目次のページへ
波多野精一「時と永遠」(第7章の一部を抄録)


Ⅲ 社会的現実への対決

村井知至「社会主義とキリスト教」(『社会主義』の第9章)
吉野作造「デモクラシーとキリスト教」
賀川豊彦「労働者の自由」(『自由組合論』の第2編)
矢内原忠雄「マルクス主義とキリスト教」(序論の1~3と本論の1のみの抄録)
矢内原忠雄「国家の理想」(1937年9月。戦後『日本の傷を医す者』に収録)


Ⅳ 文化創造の精神

高倉徳太郎「キリスト教と文明の精神」
吉満義彦「文化と宗教の理念」(前半のみの抄録)
矢内原忠雄「日本精神への反省」(岩波新書『日本精神と平和国家』の中の第一部)
大塚久雄「アジアの文化とキリスト教――ヴェーバーの「儒教とピュウリタニズム」をめぐって」(『思想史の方法と対象』に収録された「東西文化の交流における宗教社会学の意義」を加筆訂正改題して収録)




タグ:植村正久

斎藤勇編『植村正久文集』 [書籍紹介・リスト]

植村正久文集(岩波文庫)第2刷(右)と第3刷(左)斎藤勇編、『植村正久文集』(岩波文庫2069-2070、青(33)-116-1)、岩波書店。

1939年第1刷
1983年第2刷
1995年第3刷(1995年春のリクエスト復刊)。

たぶん、1995年以降、復刊していない。


ちなみに、植村正久は 1858.1.15~1925.1.8 なので、2015年1月8日は植村没後ちょうど90年。


収録されている文章は以下の通り

-----ここから-----

1.宗教思想家評論
重厚の人ルウテル
カルヴィンの第四百囘誕生日
エフ・デヰ・マオリスについて(ヰは小書き)
黒谷の上人

2.時評
愛國、輿論、新聞紙
日本の基督教文學
支那日本の相違なる點
武人たる神學者
福澤先生を弔す
美服せる罪悪
最近死去せる名流
基督に於て死にし實業家

3.西洋文學論
トルストイ伯
トマス・カアライル
自然界の豫言者ウォルズウォルス
テニソンと其の詩
杜鵑一聲――ピッパの歌

4.譯詞
田舎鍛冶
白屋の土曜の夕
み惠ある光よ

5.雑
書翰三通
任職滿三十年記念會に於て
自叙傳(英文から邦譯)

-----ここまで-----

「エフ・デヰ・マオリス」はF.D.モーリスのこと。

「愛國、輿論、新聞紙」の冒頭には、「愛國とは何ぞ。・・・愛國の眞意は、國民を愛するに在り・・・。」とあり、「國民」に強調の傍印が付されている。そして、自国の過去をいたずらに愛重したり、その美粋を保つことではなく・・・というようなことが書かれている。

「武人たる神學者」は世良田亮の死去に寄せた追悼文。

「福澤先生」とはもちろん福澤諭吉

「美服せる罪悪」は星亨(植村の文章では「享」)という政治家の暗殺事件について。

「最近死去せる名流」は板垣退助と和田垣謙三。その次の「實業家」は6代目森村市左衛門(ノリタケカンパニーやTOTO、日本碍子の前身となる日本陶器合名会社を設立)。

「ウォルズウォルス」はもちろんワーズワース(あるいはワーズワスとも表記される)。

「杜鵑」は「ほととぎす」。「杜鵑一聲」の文章は、ブラウニングの『ピッパ通過す』の詩に寄せて。

「田舎鍛冶」には、ロングフェローの詩を「散文に譯して家庭の諭言となす」との添え書きがある。

「白屋の土曜の夕」の「白屋」には「くさのや」のルビ。Burnsの"Cotter's Saturday Night"の大意を訳出したもの。

「み惠ある光よ」は『讃美歌』(1954年版)の288「たえなる道しるべの光よ」の翻訳と解説。ジョン・ヘンリー・ニューマンのこの詞は、故郷を想うとかのロマンチックな内容ではなく、世に大飛躍をなそうと青年が抑えきれぬ志を持って門出をするときのような歌だと語る。

書翰三通は、長女澄江宛、アメリカ留学中の三女環宛、そして船中より季野婦人に宛てたもの。


あとがきの齋藤勇「植村正久先生の文學的寄與」は、『神学と教会』第2巻第1号(長崎書店、1935)に収録されたものに加筆したもの。

表紙や奥付では「斎藤」だが「編者序」とあとがきでは「齋藤」。

さいとう・たけし、1887.2.3-1982.7.4。


イェリネック『人権宣言論』 [書籍紹介・リスト]

ゲオルク・イェリネック、Georg Jellinek, 1851.7.16-1911.1.12。

◆『人権宣言論』の原著
1895年初版。
1904年第2版。ブトミーの批判に対して修正・追加を施し、特に新しく第8章が付加された。
1911年1月12日死去。
1919年第3版。イェリネック自身が残した増補を、子ヴァルター・イェリネックが刊行。
1927年第4版。ヴァルターによる新たな序文があるが、その他は第3版と全く同じ。


◆初版の邦訳
美濃部達吉による邦訳がいくつかある。詳しくは、初宿正典編訳『イェリネック対ブトミー 人権宣言論争』、みすず書房、1995年、p.5の訳者注。

美濃部達吉訳『人権宣言論』1946年。最終的には、ゲオルグ・イェリネック(美濃部達吉訳)、『人権宣言論 外三篇』(法學叢書16)、日本評論社、1946年。

次の4編が収録されている。「人権宣言論」以外は抄訳や紹介など。

人権宣言論(1895初版)
少数者の権利を論ず(1891)(大意の抄訳)
歴史上に於ける国家の種々相(『一般国家學』1900の中の一章から大意を抄訳したもの)
憲法の改正と憲法の変遷(1906)(訳者が学会で行った大意の紹介)



◆その後の邦訳

ゲオルグ・イエリネック(渡辺信英、青山武憲訳)、『人権宣言論――W.イエリネック改訂による』、南窓社、1978年、173+7頁。

 原著第4版からの翻訳。国立国会図書館にはないようだ(2014.10.15検索)。


◆初宿正典訳

訳者の読みは、しやけ・まさのり。

初宿訳は、最初は、
初宿正典編訳、『人権宣言論争』、みすず書房、1981年。

原著第4版からの翻訳。各版の違い・発展が分かるように注が付けられている。
エミール・ブトミーによる反論「人権宣言とイェリネック氏」
及び、それに対するイェリネックの回答「人権宣言論再論――ブトミー氏への回答」
さらに訳者による付録あり。


初宿正典編訳『人権宣言論争』みすず書房、1995年。これに、エルンスト・カッシーラー「共和主義憲法の理念――1928年8月11日の憲法記念日の講演」を加えた新版が、

イェリネック、ブトミー(初宿正典編訳)、『イェリネック対ブトミー 人権宣言論争』、みすず書房、1995年、8+288+6頁。


たぶん2010年からオンデマンド。



◆1995年新版の目次

I 人権宣言論   ゲオルク・イェリネック(ヴァルタ-・イェリネック補訂)

 訳者まえがき
 第1版への序文(ゲオルク・イェリネック)
 第2版への序文(ゲオルク・イェリネック)
 第3版への序文(ヴァルタ-・イェリネック)
 第4版への序文(ヴァルタ-・イェリネック)
 第1章 1789年8月26日のフランスの《権利宣言》とその意義
 第2章 ルソーの『社会契約論』はこの《宣言》の淵源ではないということ
 第3章 《宣言》の模範は北アメリカ諸州の《権利章典》にあるということ
 第4章 ヴァージニアおよびその他の北アメリカ諸州の《宣言》
 第5章 フランスの《宣言》とアメリカの《宣言》との比較
 第6章 アメリカの《権利宣言》とイギリスの《権利宣言》の対照性
 第7章 普遍的な人権を法律によって確定せんとする観念の淵源はアメリカのイギリス人植民地における信教の自由であるということ
 第8章 自然法論だけでは人および市民の権利の体系は産み出されなかったということ
 第9章 人および市民の権利の体系はアメリカ革命中につくり出されたのだということ
 第10章 人権とゲルマン的法観念

II 人権宣言とイェリネック氏  エミール・ブトミー

III 人権宣言論再論――ブトミー氏への回答  ゲオルク・イェリネック

付録として
初宿正典「わが国におけるイェリネック=ブトミー論争の紹介」
初宿正典「マルティン・クリーレの人権宣言史論――イェリネック=ブトミー論争を手掛りとして」

さらに補論として
エルンスト・カッシーラー「共和主義憲法の理念――1928年8月11日の憲法記念日の講演」

あとがき
人名索引


◆まとめ

フランスの人権宣言の主たる淵源は、ルソーにあるというよりも、アメリカ諸州の権利章典にある。また、自然法論だけからは人権宣言は産み出されず、「信教の自由」を獲得する歩みの中に人権獲得への展開も見られる。


◆文献

初宿正典(しやけ・まさのり)、「近代ドイツとデモクラシー――G・イェリネックを中心として」、『聖学院大学総合研究所紀要』、No.6、1995年3月、pp.84-115。
http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_id=3383

この中に、イェリネックの生涯と思想の紹介あり。

マックス・ヴェーバーとの関わりも具体的に記されている。

「マックス・ヴェーバーは、終始一貫して非常にイェリネックと親しく、また政治的にも近しい立場にあった。・・・イェリネックが倒れたとき、家族以外で、彼の許に真っ先に駆けつけたのも、ウェーバーであったと言われている・・・。」(p.102-103)


◆おまけ

初宿正典には、次の訳書もある。

ザビーネ・ライプホルツ=ボンヘッファー、ゲルハルト・ライプホルツ(初宿正典訳)、『ボンヘッファー家の運命――その苦難・抵抗・勝利』、新教出版社、1985年。

これは、ボンヘッファーの双子の妹ザビーネによる回想と、ザビーネの夫ゲルハルトによるボンヘッファー論。



キング牧師の重要な演説と手紙 [書籍紹介・リスト]

「これ〔"I have a dream" speech〕はおそらくアメリカ史上最高の名演説として残るだろう。私はこのスピーチと、前に述べた『バーミングハム獄中からの手紙』の二つは、もし機会があったら、ぜひ原文で味わっていただきたいと思う。」

猿谷要『キング牧師とその時代』p.114。

というわけで、"I have a dream" speechと「バーミングハム獄中からの手紙」の公式の原文と信頼できる翻訳について。

なお、キング牧師の伝記について最近書いた記事あり。


■ "I have a dream" speech

1963.8.28 ワシントン大行進の中、リンカーン記念堂前でなされた。

原文と音声
スタンフォード大のKing Papers Projectの中のページ(pdfファイルによる全文と、各国語訳あり。音声も聞ける)

邦 訳
翻訳はたくさんあるが、信頼できるものは、

梶原寿訳がクレイボーン・カーソン編『マーティン・ルーサー・キング自伝』(日本基督教団出版局、2001)に所収。

宮川雄法訳がクレイボーン・カーソン、クリス・シェパード編『私には夢がある――M・L・キング説教・講演集』(新教出版社、2003)に所収。

●さらに、平野克己訳が『ミニストリー』vol.19(2013年秋号)に、「説教鑑賞」18としてスピーチの聞きどころ(読みどころ)の解説付きで、収録されている。



■ "Letter from Birmingham Jail"

1963.4.16付「バーミングハム獄中からの手紙」

原 文
スタンフォード大のKing Papers Projectの中のページに全文あり。

あるいはpdfファイルで。


邦 訳
中島和子・古川博巳訳が『黒人はなぜ待てないか』(みすず書房)に所収。

梶原寿訳がクレイボーン・カーソン編『マーティン・ルーサー・キング自伝』(日本基督教団出版局、2001)に所収。




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